書籍紹介

「ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか」のハイライト紹介

最近、平日は仕事や育児に占める時間が多くなり、書きたい記事の思考整理が山積みになって、書籍紹介というあまり思考せずに済む内容を記事にしているぷーさんです。

今回紹介する書籍のテーマは。ずばり先延ばしです。先延ばしは、人類の最大の敵と言っても良いかもしれません。多くの人が、課題を認知しながら先延ばしにしてその場をしのいで生きています。年金制度の破綻とか、環境問題の破壊や資源の枯渇はこの先延ばし癖の際たるものと言え、直していかないといけない癖だと思っています。

で、この先延ばし癖を治す為の対策を考えるには、敵である先延ばしがどういうモノであるかを知る必要があります。この本はマニアックですが、先延ばしについてかなり研究がなされていて参考になりました。

こんな方におすすめ

  • 先延ばしが理由で自分に嫌悪感を抱いている方
  • 先延ばしが理由で自信を喪失している方

『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』のハイライト紹介

青字が『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』からのハイライト(引用文)です。本稿で扱う画像はこちらの書籍が出典です。

先延ばしとは?

  • 先延ばしとは、「自分にとって好ましくない結果を招くと知りながら、自発的にものごとを延期すること」と定義できる。自分の首を絞めると承知の上で、という点がミソだ。
  • 先延ばしとは、やるべきことを「非合理に」遅延させることだ

先延ばしが治しにくい理由

  • 先延ばしは一種の癖だ。簡単には克服できない。私たちには、ものごとが遅れている状態を改めようとするのではなく、言い訳を見つけようとする習性がある。自分を欺くことと先延ばしは、コインの表裏の関係にある場合が多い

先延ばしの要因

衝動性

  • 先延ばしの最大の要因はなんなのか。何百件もの研究を通じて、先延ばし人間に共通する人格上の特徴がいくつか指摘されているが、とくに際立っている要素が一つある。それは、衝動に負けやすいことだ。せっかちで、すべてをいますぐ手に入れたいと感じやすいのである。衝動に負けやすい人は、自制心を発揮したり、楽しいことをあとに延ばしたりするのが難しい。要するに、将来のためにいま我慢することが苦手なのだ
  • あなたは、長く待たないと得られないご褒美より、すぐ手に入るご褒美をはるかに魅力的だと感じる。ひとことで言えば、あなたは衝動に負けやすい人間なのだ
  • 多くの人を対象にした数々の研究によりわかっているのは、衝動性の強さ、そしてそれにともなう根気のなさ、自己コントロール能力の弱さ、集中力の乏しさが先延ばし行動の中核をなしている

将来を抽象的に考えるから

  • 私たちは概して長期の目標を抽象的に感じるので、その目標に向けた行動を先延ばしにしがちになる。時間が過ぎて、それが目前の目標に変わり、具体的に感じられるようになって、ようやく取りかかる
  • 先延ばしという行動の核心がある。私たちがものごとを先延ばしするのはおおむね、現在を具体的に考え、将来を抽象的に考えるから

将来を具体的に考えるほど、先延ばしをしにくくなる

先延ばしを引き起こす脳のメカニズム
  • 前頭前野が得意とするのは、大局的な思考、抽象的な概念、遠くの目標を扱うことだ。  視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚を通じた直接的な刺激により辺縁系が活性化すると、衝動的な行動を取りがちになり、「いま」のことばかりが優先されるようになる。前頭前野が立てた未来の目標が脇に押しのけられて、誘惑に負け、目標と無関係の行為にふけってしまう
  • 簡単に言えば、辺縁系が前頭前野の長期計画を覆し、目の前のものごとを優先させるときに、先延ばしが起きる。辺縁系は前頭前野より反応が速いだけでなく、たいてい影響力も強い。辺縁系が活性化すると、目先のことが重要で切実に思え、視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚で感じ取れるものにばかり意識が向く。将来的な課題は、えてして後回しにされる。そのうちに、締め切りが間近に迫ったり、具体性を帯びてきたりしてはじめて辺縁系が問題の切実さに気づき、辺縁系と前頭前野が声を合わせて「さあ、早く取りかかれ! 時間がないぞ!」と叫びはじめる

モチベーションの方程式

  • 課題を成し遂げた場合にご褒美を得られる確実性(=期待)とご褒美の大きさ(=価値)が小さければ、その人が熱を入れて課題に取り組む確率は小さく
  • しかもその人が時期の遅れに対する忍耐心が弱いと(=衝動性)、やはりモチベーションが減退する。このように、それぞれの要素を個々に考えるだけでも有意義だが、複数の要素の関係を検討すればもっと有益な知識を得
  • 人々は意思決定をおこなう際、期待と価値を掛け合わせた値を基準に、判断をくだす

このモチベーションの方程式は面白くて、知っておくと活用シーンがある気がする

大学は最悪の先延ばし環境

  • それぞれ単独でも先延ばしを生む強力な要因になりかねないシステムが二つ組み合わさることにより、大学には最悪の環境が出来上がっている。  問題の原因となっているシステムの一つは、レポート課題だ。私たちは課題を不愉快に感じるほど(つまり、課題をやり遂げることで得られる主観的な価値が小さいほど)、課題に取り組むことに消極的になる
  • 大学の学生寮は、先延ばしの巣窟だ。さまざまな誘惑(つまり、勉強以外の選択肢)があふれている。そうした誘惑の選択肢は、実現する確実性が高く、すぐに実現し、しかも大きな楽しみを味わえる。要するに、すべての面でレポート執筆より魅力的なのだ
  • 大人としての自由を満喫できる一方で、大人としての責任をほとんど問われない世界だ。学生たちはみな、はじめて大学の教室に足を踏み入れた瞬間、誘惑との戦いに否応なく引きずり込まれる
  • 本当の原因は、衝動性の強さ、勉強に対する嫌悪感、誘惑の多い環境、計画性のなさだ。これらの発見は、ことごとく先延ばし方程式に適合している

確かに大学時代が最も先延ばしをしていたように思う

先延ばしの増加要因は誘惑の増加

  • 過去数十年の間に、慢性的な先延ばし癖をもつ人が五倍に増えた。一九七〇年代に先延ばしが自分の主な特徴の一つだと考えていた人は、調査対象者の四~五%だった。現在、この割合は二〇~二五%に達している。強力な誘惑が身の回りに増えていることを考えれば、当然の結果
  • 仕事をすることで得られる喜びの大きさが何十年もの間ほぼ変わっていないのに対し、私たちを仕事から引き離す誘惑は強まる一方に思える。
  • 人々の関心の争奪戦では、もはや仕事はゲームに歯が立たない。ゲーム軍対仕事軍の戦争にたとえて言えば、ゲーム軍が機関砲や狙撃銃、グレネードランチャーなどを装備しているのに、仕事軍がいまだに弓矢で対抗しているようなものだ
  • 大学生のおよそ八〇%はすでに、インターネットがとりわけ勉強の妨げになっていると述べている。確かにインターネットの世界には、どんなに風変わりな趣味や関心にもこたえられるウェブサイトやブログがある
  • 世界がそういう場になれば、私たちは誘惑の檻から抜け出せなくなる。意志の力が一瞬でも緩むと、誘惑に打ち負かされてしまう

資本主義では、先延ばしはなくならない

  • 脳の辺縁系にはたらきかけて購買を促す手法は資本主義の骨格に組み込まれており、資本主義というマシン全体を停止させない限り、それはなくせない。私たちに目先の快楽を与え、痛みを先送りさせる──それと引き換えに、あとで味わう痛みが大きくなるのだが──性格をもつ商品やサービスを送り出す人たちは、私たちがそれに金を払う以上、ぜったいにいなくならない

先延ばしが目立つジャンル

  • 成功」に関わるカテゴリー──は、概して先延ばしが最も目立つ
  • 喫煙、過剰な飲酒、ドラッグ、向こう見ずな振る舞い、大食、危険な運転、喧嘩、不用心なセックス……これらはすべて、先延ばし人間が過剰におこなう行為だ。

先延ばしをすると自信を失う

  • 先延ばし人間は、そうでない人たちより貧しく、不健康なだけでなく、不幸せに感じている。
  • 課題をおこなうことそのものより、課題をおこなうことへの恐怖心のほうが私たちから多くの時間とエネルギーを奪う
  • 私たちは、短期的には「やったこと」を後悔するが、長い目で見れば「やらなかったこと」を後悔する。間違ったことをする以上に、やるべきことをやらないほうが大きな打撃をもたらすのだ

先延ばしが招く地球の問題

  • 二〇五〇年までに、世界の国の七五%が深刻な水不足に悩まされるとみられている。海の状況も似たり寄ったり だ。海洋のおよそ四〇%は、水質が汚れていたり、漁業資源が乱獲されていたりして、世界で魚が次々と絶滅している。このままいけば、二〇五〇年には天然の魚介類を捕る漁業が完全に壊滅すると予測されている。
  • アマゾンの熱帯雨林など、生態系が丸ごと崩壊するとみられている地域もある。地球上の動植物の種のおよそ三分の一が絶滅し、何十億人もの人たちが飢餓に苦しみ、餓死者が続出する。このような未来が自分にとってどういう意味をもつのか考えるべき

まとめ

ハイライトの内容は如何でしたでしょうか?先延ばし癖で、自分に嫌悪感をもったり、自信を喪失している方にはお勧めです。この記事で気づきがあったという方は、是非手に取ってお読みください!

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といったところで、今回はここまでです。

ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/

  • この記事を書いた人
puusenkou

小林 祐也(ぷーさん)

ヘルスケアスマートホームをはじめとするライフハック発信し、常識の新陳代謝を促しています!

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