ホットクック 最新テクノロジー

クックテックはIoTとAIで調理工程毎に進化し、調理ロボ同士が連携して進化する

2018年11月13日

調理器具はIoT・AIによって調理工程毎に最適な進化を遂げ、次に調理器具同士がシームレスに情報連携することでさらに便利になる

いきなりですが、これが調理の進化に関する私の予想です。本稿では、どうしてそう考えるかの理由を踏まえて共有します。

常識の新陳代謝ポイント

旧常識

調理器具がIoTでインターネットに繋がり便利になる

新常識

調理器具同士が繋がりさらに便利になる

こんな方におすすめ

  • 料理がこの先にテクノロジーでどう変わるか興味のある方
  • 料理で家庭を支える主婦・主夫の方々
  • クックテックに興味のある方

クックテックで、料理ロボは料理毎ではなく調理工程毎に進化する

あなたは、料理ロボットの最終系ってどんなイメージを持たれますか?私は具材を入れたら全部の調理工程を実行してくれる料理ロボをイメージしています。

ですが、このイメージの料理ロボットは今のテクノロジーだと、1つの料理に特化するって縛りのあるロボットしか作れません。しかもとても場所をとります。例えば次のたこ焼きロボみたいなモノです。

こういうロボットはアトラクションとしては成立しますが、家電では使い物にならないと思います。

ということで、調理ロボの進展の仕方の1stステップは、料理毎ではなく、調理工程毎に最適な進化を遂げると予想しています。

料理の工程毎にロボットが進化する

ここで言う調理工程とはカット、炒める、煮るというような性質の違う工程です。工程全体ではなく、それぞれの調理工程を最適化する調理ロボが産まれ、IoTやAIによって進化していくと予想します。

IoTによる調理ロボの進化

IoTという言葉は昨今の流行でイメージが付かない人はあまりいないと思います。イメージの通り調理器具はWifi・Bluetoothなどの無線通信を標準装備するようになり、外界とデジタル情報を連携するようになります。IoTというと、家電をインターネットに繋げて情報を取得するイメージが強いと思いますが、ここでの調理ロボの進化としては逆の流れになります。つまり、インターネットから家電へのデータダウンロードです

レシピのダウンロードで最適な調理が可能になる

各工程の調理ロボはレシピや調理方法をダウンロードし、これに基づいて作業してくれるようになると思います。カットを例にとると、同じ人参を切るにしても、レシピが豚汁ならいちょう切り、カレーなら乱切り、サラダなら千切りといった具合に、レシピに合わせた切り方をしてくれるようになると思います。

既にカット後の煮る・蒸すの工程だとヘルシオのホットクックという商品がその概念を既に実装した商品がシャープから発売されています。ちょっとお高いですが、非常に便利です。

オススメの最新型番:内窯がフッ素加工されていて内窯の手入れが楽です!

わが家もホットクックを導入しておりまして、非常に重宝しております。Wifi設定が少し手間ですが、レシピをダウンロードで拡張出来るのが良いです。

具材情報のダウンロードでより緻密な調理が出来るようになる

中国のアリババは店頭購入の場合はQR情報の読込、ECサイトで購入する場合は購入サイトから、食品のデジタル情報を閲覧出来るようにする仕組みを作っています。こういった取り組みが進むと野菜や肉の個別の具材に関するデジタル情報が増えきて、調理器具にダウンロードが出来るようになると思います。ダウンロードした具材の情報における重量や事前の調理情報は、調味料のさじ加減なども微調整の為に活用されることになると思います。

画像認識で調理の絶妙な加減も調整出来るようになる

また、AIによる画像認識のテクノロジーも調理ロボを劇的に進化させる要素になると思います。画像認識あるいはそれ以外の統計情報を基に、最適な色合い・焼き加減で調理をしてくれるAIが台頭してくると予想されます。カットロボなら食べられない部分は廃棄してくれるかもしれません。焼きロボなら秋刀魚も最適な焼き加減にしてくれるようになると思います。微妙な加減をAIが見極めてプロの所業を実現してくれるでしょう。

各調理ロボ同士がシームレスに繋がる

上記のような流れで各工程の調理ロボが進化した次のステージにあるのは、調理ロボ同士がシームレス※に繋がる世界だと予想します。(※シームレスと境目なくという意味です。)カットロボが調理した情報を次工程の焼きや煮るといった担当の調理ロボに引き継ぐイメージです。カットした材料の重量、味付けなどのデジタル情報が調理器具同士の間で連携されることで、料理の工程のほとんどが自動化されていくと思われます。

独自規格の囲い込み戦略をするメーカーは淘汰される

この過程まで進歩すると、メーカーは独自の規格を採用しなくなると予想されます。これまでのメーカー製品は、自社製品で家電をセットで購入させる為に自社製品でしか連携出来ないような独自規格の製品を売り出すことが多かったです。しかし、これをやってしまうと、他の調理ロボと連携が出来なくなって不便になってしまいます。消費者はそんな不便な調理器具の選択はしないので、独自規格を売りにした商品は採用しなくなるでしょう。つまり、独自規格商品を売ろうと画策を練るメーカー商品は淘汰されると思って間違いないです。

最終的には一つのロボになる

各調理ロボの進展が進んでくると、システムキッチンにオールインワンされる日が来ると予想されます。そうなると、レシピと具材を用意すると、あとは全自動で料理が完成!食べられない具材はディスポーザーで自動で肥料に変換。

摂取した食料のデジタル情報も医学や栄養学にもシームレスに繋がっていくと思います。5年後にはそういうモノの片鱗が産まれているのではないかなー。

まとめ

クックテックがどういう風に進展をしていくかのイメージのまとめです。

クックテックのまとめメモ

  1. IoTとAIが各調理工程毎の器具を進化させる。
  2. 各調理ロボ同士がシームレスに情報を連携し、料理の最適化をしてくれるようになる。
  3. ノウハウが溜まるとシステムキッチンに調理ロボが格納され、全自動になる。

他にも未来のテクノロジーについて思いを馳せた記事をご紹介しておりますので、気になった方は観ていってください!

ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^_^)/

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