あなたも一度は敷かれたレールを歩くという言葉を聞いたことがありますよね?このフレーズを聞くと、富豪の息子とかが、歩まされる不自由そうな道という印象があると思いますが、実は富豪に限らず社会に深く根付いており、わたし達の営みにも密接にかかわっているものです。
今回は、この敷かれたレールに纏わる仕組みや、これが壊れる理由、そしてその後どう生きるべきかという考察を紹介します。
常識の新陳代謝ポイント
旧常識
・敷かれたレールを歩くコトは、不自由だが成功が約束される道
新常識
・敷かれたレールを歩くコトは、不自由で先行く人を後押しするだけの先勝ちの道
こんな方におすすめ
- 年功序列に疑問を感じている人
- 終身雇用なんて幻想だと感じている人
- 自分の道を歩もうとしている人
目次
敷かれたレールを歩くとは?
敷かれたレールを歩くとはどういうかを説明する為に、このレールにまつわる登場人物を挙げて整理してみました。登場人物としては3者おります。
1番目に目的地を見つける人と、2番目に目的地へのレールを敷いて整備する人、3番目に敷かれたレールを歩く人です。
①目的地を見つける人は、イノベーターと呼ばれるような人で、テクノロジーの応用に長けて面白いコトに挑戦する気概がある人です。
②レールを敷いて整備する人は、目的地の魅力に気づき、目的地への行きつく道を整備したり、レールを歩むことを周りの人達に進めようとします。
③は目的地で得られる利益を享受する為に、敷かれたレールを歩く人です。現状において、この敷かれたレールを後発で歩くことが損をする仕組みであることがわかってきました。
レール整備とレールを歩くのは先勝ちの仕組み
レールを敷いて整備する人と、レールを歩く人は先行者利益を享受します。
レールを敷いて整備する人の儲かるメカニズム
レールを敷いて整備するのは大変ですが、一旦先にレールを整備した後は、その道に通行料を設けたりといった徴収をする胴元になる事が可能です。その道を歩み続ける人が居れば居るほど、儲かる仕組みが実は張り巡らされています。
レールは先に歩くコトが重要な理由
レールを歩く人は先にレールを歩くコトが得をする仕組みになっています。その理由は次の2つです。
レールの先を歩く人が得する理由
1つ目は、先に目的地にたどり着いて利益を得る事が出来る為
2つ目は、後追者が後押ししてくれる為にパワーを得る事が出来る為
どれだけ後発者がアクセルを踏んで努力をしても先が詰まっているため、その結果を享受出来るのは、後追者からのパワーを自分のモノに出来る先人達なのです。
現代における後発不利なルール
現代における若者の給料が低い理由は、この先勝ちルールの仕組みによって、先にレールを歩いている者たちに搾取される構図になっている為です。多くの企業が若者に出す給料は最初はすごく低いのは、レールの最後尾に並ぶことに由来しています。
このレールは、目的地に近い方がより利益を享受できる仕組みなのですが、先が渋滞しているから、後に並んだ人が利益を享受するまでに時間が掛かってしまいます。
年金もこの仕組みに近くて、若者は年齢を重ねて目的地に近づけなければ、この利益を得る事が出来ません。
今後はレールに乗る人全てが危険な時代
さて、レールを先に歩く人が勝つ先行者利益の仕組みを紹介してきたばかりですが、今後はこの仕組みが壊れると予想されます。これは、多様性の時代の波が到来しているからです。
この時代の波の特徴には、目的地がこれまでのように単一ではなく、多様であるという点があります。
目的地が多様になると、レールの仕組みは崩壊する
目的地が多様になると、レール自身も多様化します。これまではレールに人が歩いてくれていたから成り立っていた仕組みも、レールの多様化によってレールを歩く人口が減る為に成り立たなくなってしまう。誰も歩かなくなったレールには、誰も税金を払ってくれないし、後発者からの後押しパワーも得られない。
さんざん、レールに並んだ挙句、自分の番になって利益を享受できないという路が見えてきているのです。
参考:IoE(Internet of Everything)が多様な価値をデジタル化する
何故多様な時代になるかというと、IoEですべての事がデジタル化されるからです。もっというと、デジタル化された結果、今まで眠っていた価値、信用に注目が集まるようになる為です。
これまでの時代は、今と比較するとテクノロジーが未熟でデータはアナログであった為に、お金というわかりやすいモノしかデジタル化されていませんでした。しかし、これからの時代は、様々な価値が正しく評価されるようになるのです。
敷かれたレールではなく、自分で敷いたレールを歩こう
VUCAの時代には、目的地は多様化するだけでなく、目的地で得られる価値も乱高下します。この動きを予想するのは困難です。こういった時代においては、ドラッカーの名言を行動に移すのが合理的です。
「未来を予測しようとすることは、夜中にライトをつけず、後ろを見ながら田舎道を運転するようなものだ。未来を予測する最善の方法は、それをつくることだ。」
つまり、誰かが敷いてくれたレールは利用せず、自分で目的地を見出し、その目的地へのレールを敷き、その道を歩くべきということです。
目的地を見つけるコツ
とはいえ、目的地を見出すのが難しいとあなたは考えるかもしれないので、その見つけ方のコツを紹介します。目的地を見つけるコツは2つあります。
①最新のテクノロジーを使うコトで、先人と違う視点でモノゴトを見る
1つは先人が作った常識を疑い、最新のテクノロジーを使いこなすコトです。過去の先人達が創った常識というのは役に立つものも多いが、未熟なテクノロジーやイデオロギーに支えられて出来あがったものです。
地球が球体であるという説は、テクノロジーが進展するまでは夢にも思っていなかったモノです。テクノロジーを頼りにした結果導きだされたもので、今でこそ当たり前ですが、当時はそんなはずが無いと馬鹿にされてきたものです。
イデオロギーに歪められた常識も、現代にはたくさん潜んでいます。例えば、1日3食が健康だって常識は、電気の発明で産まれ、食品利権が仕掛けた常識ですが、健康に関する裏付けはまるでありません。
少し脱線しましたが、新しいテクノロジーを使いこなすコトが重要です。その結果見える視点と、常識の間に違和感があればそこには必ず「価値」がみつかるはずなのです。
②自分の好きなコトに夢中になる
もう1つは、自分の好きなコトを追求することです。好きこそモノの上手なれというように、努力という嫌々なエンジンではなく、夢中というブースターを使ってたどり着く境地は、他の人が見えない視点を持たせてくれます。
こでしか見えない視点や見いだせない価値はデジタル化することで、ニッチな需要を産むはずです。
多様性の世の中では、これまでのように金太郎飴のような価値観ではなくなります。皆が是とする型に無理やり自分を当てはまる必要はありません。
レールを引くのは難しくない
今後はどんどんレールを引いたり、整備する為の便利なテクノロジーが産まれてきます。それが多様性という時代の需要だからです。だからレールを敷くことを恐れる必要はありません。
目的地を見つけて、自分だけのレールを創って、そのレールを歩くのが、かつてに比べるとリスクが低い時代になっているのです。むしろ、そうしないほうがリスクな時代が来ていると言えるでしょう。
まとめ
まとめます
メモ
- 多様性の時代においては目的地も多様になる
- この為、目的地へのレール整備やレールの位置付けで勝ち負けが決まる時代が終焉する
- 誰もが自分で目的地を見つけ、レールを敷き、その上を歩む時代になる
他にも自己実現系の考察を紹介しておりますので、気になるタイトルがあれば観ていってください!
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ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/