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情報反乱時代における確証バイアスの罠

2020年1月20日

あなたは確証バイアスって知っていますか?

確証バイアスとは次のような"考え方の癖や傾向"のコトです。

確証バイアス(かくしょうバイアス、英: confirmation bias)とは、認知心理学や社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。 認知バイアスの一種。

引用元:wikipedia

この確証バイアスを持つと、物事の本質を正しく捉えられない可能性が高まります。すると、何かを改善しようとする取り組みが空回りしてしまうリスクも高まるコトになります。
本稿では、こういったリスクを防ぐべく、まずは確証バイアスというモノ自身を認知してもらいたいという思いでご紹介します。

こんな方に観て欲しい

  • 部下が気軽に話しかけてくれなくなって寂しいと感じる方
  • 物事の本質を追求したい方

確証バイアスの困った点

間違った解釈をより強固にしてしまう

最近の情報の指数関数的な増加に伴って、色々な情報が出回るようになりました。

間違っていたとしても、自分がそうだと思う内容でGoogleなどで検索を掛けると、この考えを強固なモノにする考えが見つかります。
それを観ることにより"自分の考えはやはり正しい"として、誤った考えをより強固にしてしまい、修正が困難になります

例えば、"抗がん剤 死亡率"とかでGoogle検索するとガンの死亡率が日本だけ下がらなくて、

抗がん剤を使わないからダメって話と

抗がん剤を使うからダメっていう、両方の内容の記事が出てきます。

ここでツボだったのが、両者の記事がそもそも日本のガン死亡率が上がっているという、誤情報を論拠にしてしまっていた点です(※)
多重に確証バイアスにハマっていたのです。

何れにせよ確証バイアスが働くと、誤った認知を強固にしてしまうのです。

権力者が持つと組織をダメにしてしまう

どんな人でもこの確証バイアスはハマる可能性があるのですが、強い権力を持つような方がこのバイアスにハマると、その組織は悲しい末路を迎えがちです。

というか、往々にして権力者は確証バイアスを多分に保持しているのがやっかいです。

何かが上手くいった時、失敗した時に理由を正しく分析し、反省するコトがとても重要なのですが、たいていその解釈が歪んでいます。

これは、ピラミッド型の組織モデルの悪い所なのですが、上部に行くほどパワーを持つ為、苦言を呈してくれる下部メンバーがいなくなってしまい、確信バイアスが強まってしまう仕組みなのです。

裸の王様になってしまった僕の上司

僕の前の会社の上司はどんどん確証バイアスを高めていき、間違った論拠で自身を固めていきました。

下から自分の考えと違う意見がエスカレーションすると、その意見を確証バイアスで握りつぶす行為を積み上げました。

結果として、誰も正しい情報をエスカレーションする意義が無いと思うようになり、正しい情報がどこからも吸い上げられなくなりました。

そして、社員からも他の管理職からも疎まれて、適当によいしょされるだけの裸の王様みたいな状況になりました。
見かねた社長から、この事実を突きつけられて、そんなわけがないと喧嘩するほど、彼の確証バイアスは強固に歪んでましたw

そうはなりたくないという反面教師という意味ではうってつけの人でした。

 

バイアス自身は害悪ではない

今回紹介した確証バイアスのように、〇〇バイアスって名が付く"考え方の癖"って、害悪のように捉えられます。
しかし、バイアス自身は意図的に使えば、有益に使えるツールです。というか無いと成り立ちません。日々の色々な行動をバイアスなしに全て考えていたら、頭が持ちません。

我々の人格は、日々の行動ではなく習慣を反映したものです。この習慣自身はバイアスによって形成された無意識の反応の集大成です。そうであると、認知するコトで利用出来るようになるので、まずは知覚しましょうというコトです。

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まとめ

簡単にですが、確証バイアスについてご紹介しましたが、如何でしたでしょうか?
ググったり、何か調べものをしようとしたときは、確証バイアスにハマりやすいので気を付けましょう!

といったところで、本日はここまでです。

ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/

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