Excel トラブルシューティング

Excelで「エラー:ソースが見つかりません」が出る場合の解決方法

2021年3月23日

作り込んだExcelの運用をしていると、しばしば見かける「エラー:ソースが見つかりません」。このエラーが出ると、参照が切れたリンクが存在するので、ひょっとするとExcelの集計や算式に問題があるのでは?と心配になりますよね。

実際に、このエラーが出た時に、誤った手順を踏むと、Excelファイルが想定していた通りの挙動をしなくなり、問題になった事例をいくつも目にしてきました。

本稿では、このエラーが出た時に取るべき手順や、見つからなかったソースを見つける裏技的な方法をご紹介し、このエラー発生時にExcelファイルを適切にリカバリーする方法をご紹介します。

こんな方におすすめ

  • 「エラー:ソースが見つかりません」が解決出来ずにイライラされている方

Excelで「エラー:ソースが見つかりません」が出る場合の解決方法

「エラー:ソースが見つかりません」の発生条件

「エラー:ソースが見つかりません」このエラーがどういうときに出力されるか、ご存知の方が大半と思いますが、念のため記載しておきます。

このエラーが発生するのは、他のExcelのWorkbookの値を引用し、その参照元のExcelが無くなった時に発生します。無くなったと記載しておりますが、ファイルの名前が変わったとかでも起こり得ます。

むやみな「リンクの解除」はNG

このエラーが出た際の解決策として、次のようにリンクの解除が求められます。

ただ、リンクの解除をしてしまうと、別のファイルから値を参照しているリンクが値貼りになってしまいます。この為、意図してリンクを貼っている場合に、想定と違う結果となってしまいます。

ですので、「リンクの解除」をむやみに実施するのはオススメしません。

可能な限り、リンク元の変更で元のファイルを探してリンクを貼った方が良いです。

リンク切れファイルを張り替えるアプローチ

そこで、適切な対応をする為にリンクの張替えを・・・となり、該当箇所を探すわけですが・・・

このエラーが出た時の最大のお困りポイントは、具体的にどこのリンクが切れているかがわからないだと思います。

そこで、このリンク切れを探す方法や探す場所についての裏技的なノウハウをご紹介します。

検索で"[(角括弧)"を探す

セルに他のファイルへの参照リンクが張られる場合、参照元ファイルの名称が角括弧"[]"で区切られます

この仕様を利用して、検索で"["を検索するコトで、セルに埋め込まれたリンクを抽出することが出来ます

検索の仕方もちょっとだけコツがあって、オプションで「ブック」を選択し、「すべて検索」をすることで、該当箇所を一網打尽にすることが出来ます。

セル以外に参照元リンクが潜む場所

Excelのセルの中に参照先がある場合は、上記の方法でで簡単に見つけられ、正確なExcel運用をしたい場合はここで大体問題が解決出来ます。

実はこのエラーですが、この対応だけでは消えないケースも存在します。このケースの場合は、残ることでそこまでExcelファイルに悪さをしないのですが、気になってしまうのが人情というものです。

ここからは、セル以外にエラーが潜む場所を紹介します。

条件付き書式

一つ目が条件付き書式で、数式が他ブックを参照している場合があります。これはシートをコピーしたときに条件付き書式も一緒にコピーされる為に発生しがちです。

Excel運用をしている現場でよく見かけるケースですが、条件付き書式でExcel表に適切な色付けをして運用している場合は、きちんとリンクを差し替えたほうが良いのですが、大抵のケースはゴミですので、心当たりがないものであれば削除してしまいましょう。

シートが多くてどこのシートにエラーがあるかがわからない場合もありますが、この際はオリジナルファイルの複製をとっておき怪しいシートを削除して、このファイルを開いた際にエラーが無いかを確認すると良いです。怪しいシートが特定出来たら、「条件付き書式のルールの管理」で書式ルールの表示を「このワークシート」に切り替え、問題の条件付き書式を潰し込んでいくという流れです。

名前の管理

名前の管理に参照元が仕込まれている場合もあります。こちらも、別ブックからシートをコピーした場合に複製されて、ゴミが出来る事が多いです。

Excelのソースエラーで最も多いのがこのケースかもしれない位、よく見かけます。

これはブック単位で該当箇所を一覧化出来るので、比較的直しやすい部分ですが、知らない人にとっては見つけにくい部分かもしれません。

余談ですが、この名前の管理のゴミが溜まると、Excelの動作が重くなったりするので、このエラーが無い場合も、必要な名前だけが管理されているかを定期的に確認するのをお勧めします。

まとめ

今回はExcelで[エラー:ソースが見つかりません]が出たときの解決方法をご紹介しました。こういったエラーが出る場合の多くはExcelが野良化しています。

引継ぎ等で問題になることが多いので、あまりExcelに頼り過ぎずにシステム化などの方法が無いか見直しをされることをお勧めします。

もし、お困りのことが有る方や、裏技的な解決方法をご存知の方は、コメントをください!

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ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/

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