今回は、「アンパンマンの物語を現実世界で活きる教訓を与えてくれるものに再編して欲しいと思った」というテーマでお話をします。
こんな方におすすめ
- アンパンマンの制作に携わっている方
- アンパンマンに疑問を感じている方
目次
アンパンマンは「困らせてくる敵を暴力で倒す」物語
わが子がアンパンマンが好きで、よくアンパンマンを観るのですが、その際にふと思いました。「このアニメって教育衛生上よいのか?」って。
何故、そう思ったかというと、アンパンマンのストーリーって、大体の流れが「バイキンマンのいたずらで困っている人がおり、それを守る為にアンパンマンがバイキンマンを懲らしめる」だからです。
これをさらにざっくり言ってしまうと、「困らせてくる敵を暴力で倒す」というものでしかなくて、大体の場合の解決手段がただの暴力(アンパンチ)なんですよね。
わかりやすいかもしれないんですが、子供の教育衛生上、それで本当に良いんだろうか?って思ってしまうんです。
勇気とは何か?
さらに、アンパンマンと言えば、テーマ曲の中で「愛と勇気だけが友達さ」という台詞が印象的で、あなたも一度は口ずさんだことがあると思うのですが、ここで言われる勇気ってなんなのか?って思ったりもします。
愛はあると思いますよ、お腹が空いている人(正確に言うとあの世界のキャラは全て妖精らしいですが)がいたら、彼の頭の粒あんパンをちぎって渡してあげるとこなんてそうだと思います。
しかし、勇気ってなんなんでしょうか?大きなものに怯まずに立ち向かう素養のことを言っているのでしょうか?
現実世界に置き換えて勇気を定義すると、変化を恐れない力で、さらにいうとその為に、相対するものを知ることで、恐れをなくす素養です。アンパンマンがきちんとそれをしているかというと、疑問です。むしろ、脊髄反射で殴り倒すただの怯者なのではないか?と思います。
バイキンマンの仕掛けてくる様々なイタズラというものは、現実世界で置き換えると様々な変化だと思うんですよね。それを受け入れることをせずに、ただただアンパンチで殴り飛ばすというやり方は、あまりにお粗末なのではないかと思うのです。
求む!アンパンマンの物語の再編
このように、アンパンマンのアニメから得られる教訓は今の世の中を渡っていくにあたっては、全く?参考にならず、むしろ子供の教育にとっては害悪だと思うんです。
ただ、アンパンマンの造形は子供が好むモノですし、発音もし易くてうちの子供も早くから言えた言葉の一つです。そんなメジャーなキャラクターであるからこそ、もうちょっと現実世界の教訓になるようなストーリーで作れないか?と思うのです。アンパンマン2.0みたいな形で。
アンパンマンの設定上で問題なのは、バイキンマンが完全な悪者で、理由も無く?相手を困らせるキャラ設定になっているところかと。現実問題に置き換えると、悪と呼ばれるものは、相対的なもので、彼らの規範から観ると理屈があって、正義だったりします。そういった要素をきちんと組み込み、ただ困っている対象を殴り飛ばすのではなく、何故困るかを聞いて、その対象を受け止め、知って、愛して、許して、共に歩む為の建設的な方法を考えるといったようなストーリーにするのが良いのではないかと思います。
おわりに
アンパンマンという物語は好きで私自身も小さなときにたくさんみたアニメなので、これは文化財としてそのまま残しておいても良いと思います。
ですが、現実世界に置き換えたときに、アンパンマンの物語が子供の教育衛生上あまりよろしくないと感じるので、現実世界での活きた教訓を与えてくれるようなストーリーに再編してほしいと思います。
アンパンマンを制作される方がもし観られるようなことがあれば、ご検討いただきたいなと思います。
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ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/