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ネズミのユートピア実験UNIVERSE 25と現代社会の共通点から考えさせられたこと

2021年10月29日

あなたはUNIVERSE 25を知っていますか?

これはネズミにユートピアとして、天敵がおらず食べ物や住処となる何不自由のない環境を与えて経過を観察した実験のことで、25回この実験を行ったところ全て同じ経緯を辿ってネズミ社会が崩壊してネズミが絶滅してしまいました。

今回は、このUNIVERSE 25の実験における崩壊期と現代社会の共通点がかなり多く、考えさせられるものがあったので共有します。

こんな方におすすめ

  • 人類の人口増加に危惧している方

UNIVERSE 25とは

UNIVERSE 25のお話は色々な方々がまとめてくれているので、今回はこれにあやかって引用させていただきます。UNIVERSE 25の実験の条件やその経過は次の引用のようなものです。

もしマウスに食料や水を充分に補給し、病気を予防して天敵のいない環境に住まわせたら、どのように個体数が増え、どのような行動パターンによって社会を作り上げてゆくのか?

「Universe 25」は、まさにそのような環境を整え、大規模な、そして人工的な「世界」を造り上げ、そこにマウスを放つという実験であった。ジョンB.カルフーンは5年を越える期間にわたって何世代ものマウスを観察し続けた。

適切な気温と湿度を保たれた室内に、2.57メートル四方の大きなケージを設置し、健康なマウスのつがい4組(21日齢)を入れたところから実験は始まった。

ケージ内は彼らが住みやすいようにさまざまな工夫が施され、巣材は無限に供給された。最初8匹だったケージ内の「マウス人口」はねずみ算式に順調に増え続け、約7ヶ月後、親マウスは150匹子どもは470匹ほどに増加していた。

ところが、それ以降増え方はゆっくりとなりはじめ、マウスの行動パターンに予想外の不自然な変化が見られるようになる。

「Universe 25」のケージ内は、15匹のマウスを楽に収容できる巣作りスペースが256個用意されていた。ふつうに考えると、巣作りスペースそれぞれに平均して分布しそうなものだが、そうはならず、過疎地では13匹、最過密地域では約8倍の111匹の個体が窮屈に暮らしていた。

マウスはふつう一匹ずつ単独で活動するのだが、過密地域ではどういうわけか、同じ時刻に、皆いっせいにえさ場に行くようになった。1匹で食べているマウスの様子はどこか不安げで、やがて大勢で混み合っているえさ場に向かうようになる。

マウスは本来「テリトリー(なわばり)」をもっており、縄張り行動によって他の個体とのコミュニケーションをはかり、「規律」ある生活をするのだが、増加率が低下する頃から次第にテリトリーをもたないマウスがでてきた。

彼らのオスは、本来なら敬遠される床の中心部に非活動の「引きこもり」になって暮らすようになった。引きこもりマウスは積極的に他の個体と関わるのを避け、また他のマウスからも相手にされなくなったが、ときには他の仲間に対して悪質な攻撃を仕掛けることもあった。

また、テリトリーをもたないメスも、ふつう避けるはずの高いエリアに「引きこもり」状態となり、子どもをつくることもなく、ただただヒッキーとして暮らすようになった。

「引きこもり」以外のマウスはどうなっただろうか。
マウス社会では、通常テリトリーを守るのはオスの役割であり、子どもを守り育てるのはメスの役割である。ところが、この段階になるとメスがオスの役割を引き継ぐようになった。メスもテリトリーを守る社会的行動に出て、他の個体を攻撃するようになり、次第にその攻撃性が子どもにまで向かうようになってしまったのである。

子どもは母親から攻撃され、傷つき、本来の巣離れよりも早く巣を出ることを余儀なくされる。追い出された子どもは、多くの場合結局「引きこもり」マウスになってしまうのだった。

本来、メスは危険を察知すると子どもを守るための行動をとり、安全な場所へ子どもを運ぶものである。しかし、この社会発達段階の母マウスは、なぜか運んでいる途中で子どもを落としてしまったり、または子どもを無視して自分だけが移動したりするようになった。見捨てられた幼いマウスのほとんどはそのまま放棄され、最後には他のマウスに食べられてしまうのだった。

以上のような生育の異常だけではなく、妊娠率も下がり、また流産率が上がるなど、マウス全体の出生率が急激に低下していったのである。

「テリトリー」をもたないオスの行動は、ますます異常になっていった。マウス社会での求愛行動は決まっており、自然界のマウスはそのルールに従って行動する。オスのマウスは気に入ったメスがいると後を付いてゆき、メスが自分の巣に入ると、その入り口付近で求愛行動をとりながらメスが出てくるのを待つ。

ところが求愛ルールを無視したオスが増え始め、メスが巣に入るとその後を付いて一緒に入ってしまうというストーカーマウスが登場する。また、成熟していないメスに交尾行動をとったり、オスに交尾行動をとる異常なマウスも出現し始める。

そして560日が経ったとき、突然のようにマウス人口増加が止まる。乳児の死亡率は急増し、社会の高齢化が急速に進むなか、とうとう600日目に出生の数を死亡数が上回る。920日目に最後の妊娠が確認されたが生まれることはなかった。そして、その後も生き延びた高齢化したマウス122匹(メス100、オス22)は、1780日目に最後のオスが死亡し、あとは滅亡を待つばかりとなる。

引用:すべてはうまくいっている! 光と心の調和

動画のほうがわかりやすいという方は、ナオキマンさんの動画が参考に成ります。

現代社会とUNIVERSE 25の共通点

冒頭でもお話しましたが、この話を知って思った点が、このネズミ現代社会との共通点が多い点です。私が気づいただけでも次の7点が共通しております。

  1. 天敵がおらず食料も住居も潤沢という環境
  2. 人口の増加のスピード
    人類の人口はものすごい勢いで上昇しています。以前調べたのですが、私が産まれた1982年からたったの40年弱で1.5倍に増加しています。
  3. 格差が産まれた
    世界で最も裕福な上位26人が、人口の半分である36億人と同額の資産を保有しているという不均衡が発生している。
  4. 集団行動をする様になった
    本来は単体行動を行うネズミが、不安に駆られてか集団行動をすることになった点。
  5. ストーカーが産まれるようになった
  6. 同性愛が産まれるようになった
  7. 人口増加がストップする
  8. 高齢化が進んだ

人類は崩壊フェーズに突入している?

そして、怖いのは、UNIVERSE 25において、ネズミの人口が増えた崩壊フェーズに起こり始めたネズミたちの異常行動が、現代社会にて既に発生している点です。

この事実が、我々人類が滅びる手前にいることを示唆しているようでならないです。。

この状況に危惧して、人類の人口を削減しようとグレートリセットをしかけようとする人たちの気持ちもわかる。

おわりに

UNIVERSE 25のネズミ達と我々人類が違う点は、我々人類がネズミよりも遥かに高度なテクノロジーや文化を有しているという点です。これらをいかに活用出来るかが、我々がネズミの社会で起きた崩壊と同じ轍を踏まない為には重要になると思います。

資本主義社会は、その経済で成長する為に拡大を求めて、人口を増やそうとするのがセオリーですが、この路線にいる間はコロナ&ワクチンのマッチポンプ式の人口減らしでのグレートリセットをしないと人口が減っていかない為、このUNIVERSE 25のような状況が再現されると予想します。

人口増以外にも資本主義は外部化社会に汚いものを押し付けて、不可視化し、先延ばしにするという悪弊がある為、次のイデオロギーへの躍進が無い限りは人類の永続は望めないと考えております。その躍進はどう起こすか?が私の人生のテーマでもあるのですが、書籍にまとめようと思っております。ネタについてはブログで適宜したためていこうと考えているので、気になる内容があれば観ていってください!

ご閲覧ありがとうございました。

ではでは(^^)/

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