皆さん価値主義というイデオロギーをご存知でしょうか?資本主義が「金銭の利益・蓄財を追求する」コトを第一優先とするのに対して、価値主義は「真に役立つ価値を追求する」ことを第一優先とするイデオロギーで、資本主義の次に迎えるイデオロギーと言われています。今回はこの価値主義が求められる理由、価値主義に移行する流れを記載してみました。我々と我々の子孫が迎える未来を持続的で住みやすいモノにしたいと考える皆さんに是非読んでいただきたいと思います。
こんな方におすすめ
- 子孫が迎える未来を持続的で住みやすいモノにしたいと考える方
- 資本主義の歪みに気が付いた方
目次
現状の我々を取り囲む環境は想像以上に危機的状況にある
皆さんの認知がどうかはわかりませんが、現状の地球が抱える課題は思っている以上に危機的状況(地球温暖化、天然資源の枯渇、生態系の崩壊)を迎えています。向こう20年で南極の氷が溶けると、温暖化は止まらなくなるそうです。また、今と同じ状態で資源を使用しつづけると、10~30年の間に様々な資源が枯渇してしまうそうです。
参考:深刻な環境問題
危機的課題を解決する術はイデオロギーを変えること
アインシュタインが「どんな問題も、それをつくり出したときの意識レベルのままでは解決できない」と言いました。これは正しくて、資本主義のままどれだけ頑張ろうとも、今抱える危機的な課題の解決は出来ません。資本主義はお金になるコトならば、貧困者は勿論のこと利権者も偽装、嘘、害悪でもなんでもするというイデオロギーだからです。一人一人の意識レベルが金銭でなく、価値を追求するよう価値主義になって初めて解決する課題なのです。価値主義を出来る限り早く迎える為に、価値主義に至る流れのイメージを書き記してみました。
資本主義から価値主義へ至る流れ
はじめはもう馴染みの言葉となったIoTです。
IoT(Internet of Things)
※IoT(Internet of Things)とは、様々な「モノ(Things)」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組み
IoTが進展した理由
IoTが進展している理由の一つにはAIの進展によって、人間では捉えることが出来ない傾向・法則をAIで見つけてくれるデータドリブンの世界が進んできたことがあげられます。経営判断や投資などもWhy(理由)からのアプローチだと機運を逃す為に、What(結果)からのアプローチに変遷してきています。このデータドリブンを活かす為に、データの拡充としてIoTが進んでいます。
IoTはどのようにして進展してきたか
インターネットの普及により、デジタル機器がインターネットとつながるIoD「Internet of Digital」が確たるものとなりました。ここから更にハードウェアの進化(高性能化、縮小化)がベースとなり、モノにDigital性能を付与できるようになった為、IoTが実現可能となり普及が進んでいます。IoTは次のステージとして人の属性・行為もデジタル化するべく、IoE(IoH)へと進展しようとしています。
IoTはIoEに進みデジタル化が進む
IoE、IoHとは
IoE(Internet of Everything)は、IoDとIoTに加えて、IoH(Internet of Human)として、人の属性や行動データをデジタル化すること。
IoE(IoH)が進展する理由
IoE(IoH)が進む理由は、人のデータ情報が収集されるようになることで、人体を強化・治癒する為の効果的なタイミング・内容が明らかになる為です。今までの人間の考えでは思いつかなかった傾向・法則があきらかになり、医療やスポーツ業界にて新たな価値を創出することが期待されています。
IoE(IoH)はどのように進展するか
IoE(IoH)のデジタル化の方法は、これまでのデジタル化プロセスのCUI(Console User Interface)、GUI(Graphicak User Interface)では限界があります。NUI(Natural User Interface)やOUI(Organic User Interface)として、人間の行動を自然な形でデジタル化出来るようになるUIが進みます。
IoE(IoH)の進展で可視化される事
金銭の対価になりづらかった価値がデジタル化されるようになり、価値が多様化する
行動結果がデジタル化されると、さらにデジタル化された行動結果のデータに対する評価もまたデジタル化されるようになります。これにより、これまでの時代と比較して、個人の価値が際立つようになります。同じモノを同じ金額で納めていたがリピートオーダーをもらう人とそうでない人の違いが、デジタル化された情報によって明確になります。価値はこれまでに考えられていた画一化されたものから、多様化していきます。
個人の影響力・信用が強くなる
何かを購入・注文する人は、企業が残した結果が持つブランドではなく、個人の行動評価の結果を重要視するようになります。これにより、個人の行動評価の結果が機会を産みだす根源となり、個人の影響力・信用が強くなります。国より企業、企業より個人といった形で今までのヒエラルキーの下位層の構成員に対する影響力・信用が強くなります。
データの取扱いがオープンになる
個人を評価する為の条件はデータを開示することである為、個人の影響力・信用を高めるために、データの取扱いに対する欲求が、秘匿から開示に移ります。データの取扱いは「原則秘匿の一部公開」から「原則開示の一部秘匿」が主流となります。
多様化した価値でのトレード(トークン取引)が主流になる
キャッシュレス化が進む
キャッシュレス決済は、レジ打ちなどの非生産的な行動をなくす為に当然のように促進されます。
トレード対象が法定通貨から多様化した価値(トークン)に移る
さらに、国の定める法定通貨よりも、個人・ブロックチェーンが支えるトークンのほうが、信用が上回るようになります。この為、法定通貨からトークンに対する価値の流動が起き、トークン取引が主流となります。
トークン取引はブロックチェーンによって支えられる
トークン取引は次の性質を持つブロックチェーンによって支えられます。
分散台帳・・・中央集権でのデータ収集は現実的ではない為
スマートコントラクト・・・行動に対する価値の評価が利権や法治権力にとって都合の良いように歪められない為
トークン取引の普及で価値主義が形作られる
トークンの取引はデータ開示が基本となる為、如何に良い価値に提供するかでさらに行動評価がなされようになります。トークンの蓄財や私欲を凝らす使途は使用者の価値を下げることになりまする。この為、トークンの使途は真に価値があることに自発的に向かい、蓄財・利益追求の優先順位が下がり価値主義が浸透します。
まとめ
因果関係がぶっ飛んでいた穴あきだらけの推論だったかもしれませんが、如何だったでしょうか。
本投稿については、定期的に見直しを掛けようと整備しようと思ってます。
まとめメモ
- 我々を取り囲む環境は想像以上に危機的状況にある
- 危機的課題はイデオロギーを価値主義に変えないと解決しない
- 価値主義はテクノロジーの進展によって引き起こされる
- IoEやブロックチェーンのテクノロジー普及がイデオロギーの移行に大きな影響を与える
- テクノロジーの進展で多様な価値がデジタル化され、トークントレードが行われるようになる
- 法定通貨からトークンに対して価値流動が起き、メインのトレードにはトークンが持ち答えるようになる
- トークントレードは開示がベースとなる為、使途が価値追求となる為、価値主義への移行が促進される
今回はテクノロジードリブンで遷移を書きましたが、企業の組織モデルの変化も価値主義への変化を促進すると考えてます。
今後、時間があるときに組織モデルが何故価値主義を促進するかであったり、価値主義の特徴を資本主義との対比でまとめたものをご紹介していこうと思っています。
ご閲覧ありがとうございました。
以上、ではでは(^^)/