最適な歯磨きとは如何なるものか?
これまで、この問いを重ねて色々と歯磨きについて調査してきた結果として知りえた情報やノウハウを整理してみたので、共有します!
こんな方におすすめ
- 歯を大切にしたいと努力をしている方
- 虫歯を作らない歯磨き方法を知りたい方
- 歯の寿命を短くしたくない方
目次
「歯磨き粉」の常識を新陳代謝しよう
まずは、歯磨きで慣れ親しんでいる歯磨き粉に関する常識です。
歯磨き粉の有害成分に注意!
歯磨きは、歯磨き粉を付けてするものその常識が私にもありました。しかし、本当に歯磨き粉を使うことが歯磨きで最適な方法なのか?
これが疑問であった為、市販の歯磨き粉について調べてみた所、歯磨き粉の中にはたくさんのリスク成分が潜んでいることがわかってきました。代表的なモノをご紹介しましょう。
常識の新陳代謝ポイント
旧常識
新常識
ラウリル硫酸Na=味覚障害を誘発する合成界面活性剤
市販の歯磨き剤は、ほぼすべてに合成界面活性剤が配合されています。合成界面活性剤は泡を立てて歯の表面を洗浄するためのもので、一般的には、ラウリル硫酸Naという化合物が使われています。このラウリル硫酸Naですが、かなり毒性の強い物質です。
飲み込むと有害
皮膚に接触すると有害
眼刺激
皮膚刺激
呼吸器系への刺激のおそれ
水生生物に毒性
上記のように、かなりの有害性を持ちます。飲み込むと有害だったり、皮膚に接触すると有害だったりと、歯磨き粉の成分としては不適切な気がしますねw
市販の練歯磨を用いて歯をみがいたあと,味覚変化や味覚低下の生じることが報告されており,この作用は歯磨中に含まれている界面活性剤ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)によるであろうと見做されている
また、味覚変化や味覚低下も歯磨きの後にしばらく食べ物の味がわからなくなるのも、このラウリル硫酸ナトリウムが原因と考えられています。一説には、舌の味らい(味を感じる細胞)を一時的に溶かしているからだとか。
パラベン=ミトコンドリア毒性を持つ保存料
歯磨き剤の多くには、保存料のパラベンが使われています。
現在までにパラベン類はアルキル側鎖が長い程抗菌作用が強いことが確認されているが,ミトコンドリア呼吸阻害作用(ミトコンドリア毒性)の強さもMPBおよびPPBについても一致する事から両パラベンのカビ,酵母等の真核生物に対する静菌作用発現機序の一つにミトコンドリア呼吸阻害作用が含まれることを示唆している。
MPBおよびPPBがミトコンドリア呼吸阻害作用を示すことが再確認された。その作用は協力ではなく,また容易に加水分解される性質上,人体への影響は少ないと考えられるが,禁煙パラベン類には一日摂取許容量(ADI)以下の濃度でエストロゲン様作用があることも確認されており,長期的な視野で多量の摂取は控えることが望ましい。
このパラベンですが、上述のように抗菌作用として細菌やカビなどの増殖を抑制すると同時に、ミトコンドリアに対する毒性も持ちます。引用文でも「長期的な視野で多量の摂取は控えることが望ましい」されていますように、ミトコンドリアの機能障害は、癌、糖尿病、神経変性、虚血などの多くの病態に関与することからも、出来れば摂取しないほうが良いでしょう。諸刃の剣みたいな感じですね。。
サッカリンNa=糖尿病を誘発する香味料
香味剤としてサッカリンNaが配合されているものが多くあります。合成甘味料の一種で、食品添加物としても使用が認められています。
マウスにブドウ糖または人工甘味料の一つであるサッカリンを投与すると、サッカリンを投与されたマウスでは、糖負荷試験で耐糖能異常(注)を認めた。
(中略)
ヒトにおいてもサッカリン投与により耐糖能異常を認めたものでは投与前後で腸内細菌叢の変化を認め、投与後の腸内細菌叢をマウスに移植することで耐糖能異常を引き起こすこと、などの結果から、サッカリンによる腸内細菌叢の変化により耐糖能異常が生じていると考えられた。
(注)耐糖能とは血糖値を正常範囲に保つ能力のことであり、糖尿病ほどではないが血糖値が正常よりも高い状態を耐糖能異常という。耐糖能異常があると、将来糖尿病に進展する危険が高く、また耐糖能が正常の者よりも動脈硬化が進行しやすい。
ですが、上述にあるように、糖尿病を引き起こす可能性がある物質です。
家に置いてあった歯磨き粉。
歯磨き粉を使わない方法
こういった情報を知ると、歯磨き粉を使いたくなくなりますよね。では、代替品としてどのようなものが使えるかについてご紹介しておきましょう。
歯磨き粉の代替品
- 重曹
- 油
- マイナスイオン歯ブラシ
どれも意外なアイテムと驚く方もいらっしゃると思います。
その機構は次項以降で、ご紹介していきます。
虫歯のプロセスの常識を新陳代謝しよう!
次に虫歯とは何か?を調査してわかったことです。
常識の新陳代謝ポイント
旧常識
新常識
あなたは虫歯ってなってしまったら自分で治せないって「不可逆的なプロセス」のイメージがないですか?実は虫歯はある状態までは自分で治すことが出来る「可逆的なプロセス」です。
この虫歯のプロセスを知っていると、食後時における口内の意識が変わってきます。虫歯をつくりたくないという努力から、歯磨きをしたりキシリトール入りのガムを噛んでいた事が、実は歯の寿命を削っていたという気づきがあるかもしれません。皆さんの努力が報われるように常識をアップデートしていきましょう。
虫歯のプロセス
歯垢の付着
食後は口内に常在している細菌が糖を分解・代謝して酸性に傾きます。酸性の状態においては、唾液が歯と歯垢(※)の橋渡しをして結びつけてしまいます。
※歯垢=プラーク
菌とその菌が作り出した粘着物質の塊で、組成としては75%が菌、そして残りは菌が作り出した粘着物質。粘着物質はバリアーの役目をなし、唾液の侵入を防ぐ。
歯の脱灰と再石灰化
脱灰=歯垢による歯の腐食
歯垢をそのままにしておくと、歯垢中の菌が食事の際に糖を分解し、酸を排出します。この酸が増え、歯の表面のpHが5.5以下になると歯が溶けます。この歯が溶ける現象を脱灰と呼びます。口内のpHが酸性に傾くのは、食後の40分間で、この間は歯が溶け続けているわけです。
この状態での歯磨きはあまりお勧めしません。歯が溶けやすい状況なので、歯磨きをすると歯が削れやすいためです。
再石灰化=唾液のミネラル分を用いた歯の修復
pHが6.0以上の中性領域においては、歯の脱灰が止まります。このpH中において唾液中のリン酸とカルシウムによって歯が修復されます。この現象を再石灰化と呼びます。
虫歯の進行=脱灰>再石灰化
日常生活においては上記の脱灰と再石灰化が繰り返されます。
脱灰量>再石灰化量 の場合に虫歯が進行します。
食事をするとその都度、脱灰するやろうから、間食もあまりせんほうがええな
ナッツなんかがオススメじゃよ
シロップのついてないやつな
虫歯の進行度
虫歯の進行度は、歯の部分によってC0~C4までカテゴライズされます。
この図の中の緑色の進行度合いであれば、再石灰化によって治癒が可能です。
進行度の状態・痛みなどを下表に整理してみました。参考にしてください。
虫歯の判定
虫歯は、見た目では判断できないそうです。黒くても虫歯ではない可能性があります。気になっている方は歯医者にいきましょう。
歯石の生成
歯垢は除去しないで放置すると、唾液中成分のリン酸とカルシウムが沈着し、どんどん堅くなります。そして、そのまま放置すると2~14日をかけて歯石になると言われています。歯石になってしまうと歯医者さんにいかないと除去が出来なくなってしまいます。