時間が経つほどに全てのコロナ変異株への効果が高まる抗体の組合せがあるらしい!?
デルタ株やらラムダ株と言った新型コロナの変異株がどんどん出てきていて、ワクチンを接種しても大丈夫という見込みが崩れて、コロナの収束を難しくなってきているように思います。
そんな中、2021.8.18に国際的な総合科学ジャーナルのnatureにより、この変異株全部に対して効果がありそうな方法が、研究結果で明らかになりました(※参考文献1)。今回はこの内容を調査してみたのでご紹介します。
こんな方におすすめ
- コロナ禍の収束の希望を持ちたい方
目次
SARS生還者へCOVID-19ワクチン接種を行うと全ての変異株に対して強力な抗体が出来た
この研究結果がどういうモノだったかを簡単に説明すると、2002年から2003年に発生したSARSに生還した人に対して、COVID-19のワクチン接種を実施した際に、1回投与しただけでも、両方のウイルスに対して非常に高レベルの中和抗体が精製され、かつ、全てのSARS-Cov-2変異株に対して強力な抗体反応があったそうです。
SARS-COVの抗体は、成熟し長期間にわたって機能する?
また、次の2つの研究結果は、SARSとCOVID-19で、原因となるウィルスのSARS-COV-1、SARS-COV-2は異なる系統ですが、いずれの抗体でも年月を経て成熟することで、コロナウイルス変異株を中和することが出来る可能性を示しました。
- 2002年から2003年に発生したSARSの生存者は17年経過した今でも、原因であるSARS-CoV-1の中和抗体を保持していた(※参考文献2)
- COVID-19から回復した一部の人々が、時間の経過とともに多様なコロナウイルス変異体をブロックする能力が高まる抗体を作った(※参考文献3)
今後の課題
この研究結果はコロナ禍を解決する光明のように見受けられますが、次の2点が課題といえます。
- 何故SARSとCOVID19の抗体の組合せで、全てのSARS-Cov-2変異体に効果が発揮されるかが判明していない
- 2002年~2003年に発生したSARSは認可されたワクチンが無い
(こういった状況もあってか、SARS生還者の需要が上っている模様です)
おわりに
今回ご紹介した調査結果を元にコロナへの対策する為には多くないSARS生還者を頼る必要があり、製薬を造るにはなかなかにハードルが高いように思います。
しかし、コロナのワクチンで出来る抗体のほとんどが半年経つと弱まり、且つ打てば打つほど免疫が弱くなる諸刃の剣であるのに対して、今回の研究結果は年月を経て成熟するほどにその効果が高くなる為、先が見えないコロナ禍を収めてくれるだけの力はもっているように思いました。
本当にそんなものがあるのか詳しく知りたいという方は、最後に参考文献を載せておりますのでこちらをご参照頂ければと思います
他にもコロナ関連での調査結果等を紹介しておりますので、気になった方は観ていってください!
ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/