環境問題

コロナも怖いが気候変動も怖い

2021年7月7日

おはこんばんにちは、ゆーや@環境問題をなんとかしたい人です。

今日は、「コロナも怖いけど、将来的な影響を考えると気候変動のが怖い」というテーマでお話をしたいと思います。

気候変動は死者400万人を産んだコロナよりも怖い?

今回のCOVID-19騒動で、2021年7月7日時点で、全世界で累計400万人の死者が出ております。

この死者数を観るととんでもない状況だというコトは、誰しもが言わずもがなでわかっていることに思います。

しかし、この規模を超える死者数が気候変動によってもたらされるという予測が色々なところでささやかれております。

DARAレポート:気候変動が進むと2030年までに1億人の死者が発生する

その一つが非営利組織DARAのレポートです。発展途上国20カ国で構成する「気候変動に脆弱性を持つ諸国会議」はDARAに気候変動の影響度に関する調査を委託しました。このDARAのレポートによると、このまま気候変動が続くと2030年迄に1億人の死亡者が出るというコトです。

このレポートが出たのは2012年で、そこから18年で1億人なので、毎年600万人規模の死者が出るという見解です。この話が本当だとすると、2021年までの9年間で5400万人が死んだことになるのですが、これを裏付けるのは難しい状況です。とはいえ、このレポートはあながち間違いでもないんだろうなと思います。

温暖化が加速してしまう3つの要因

というのも、ある気温を超えると温暖化が不可逆反応になり、逆に加速をはじめてしまう為です。

この気候変動の加速現象が発生する要因は3つあります。

  • 1つ目は北極・南極の氷が溶ける為です。海洋と流氷だと海洋の方が熱吸収率が良いので、氷が溶けるとこれまでよりも温暖化に拍車がかかります。
  • 2つ目は、森林がCO2を吸収できなくなる為です。特定の温度まで気温が上ってしまうと、光合成が出来なくなり、CO2を吸収できずに、CO2を放出する側に回ってしまいます。北アリゾナ大学のレポートでは、森林のCO2吸収率が約半分である55%迄低下するとされています。
  • 3つ目は、土壌からのCO2放出です。気温が一定迄上がると、土壌の中での有機物の分解が早まり、微生物からよりたくさんのCO2が排出されるようになってしまいます。

温暖化で死者が増える理屈

この温暖化することを受け入れつつも、「寒さによる死亡率」が、「暑さによる死亡率」の30倍と、はるかに大きいことを理由に、温暖化が進んでも死者は逆に増えないという主張の方もいます。しかし、温暖化が及ぼす死亡原因は単に暑い・寒いだけの問題ではないです。

温暖化は、竜巻、熱帯性低気圧、山火事、暴風などの自然災害を増加させますし、当然今と同じ様には農作物が育てられなくなる為、資源の枯渇が進んで紛争と暴力が助長されるようになります。また、マラリア等の感染症の媒体生物も増加しますし、病原体自身も増殖すると言われており、やっかいな感染症にかかる確率も上がります

これらを積上げると、それなりの死者が出るという考えは容易に想像がつきますよね。トランプさんのように「地球温暖化という概念は、アメリカの製造業の競争力を削ぐために中国によって中国のためにつくりだされた」みたいなわけのわからないことを言う方もいますが。

温暖化を止める為に必要なこと

この温暖化を止める為に、何が重要かというとの温室効果ガスの排出が大きな国にブレーキを掛ける事です。

これがどこの国かというと、中国、アメリカ、インドです。この3国だけで、世界中の半分の温室効果ガスを吐き出している為です。

しかし、これを止めるのは中々難しい事情があるようで、資本主義のイデオロギーの中では解決が難しく、次に来る価値主義への移行が必要だと思っています。

まとめ

ということで、今回はコロナも怖いけど、気象変動も怖いよという話をしました。

コロナに気を取られずに、気象変動に関する手も打っていかないとと思う今日この頃です。

ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/

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