考えた

IKEAに学ぶ「疑似体験・疑似体内」ドリブンマーケティング

2019年12月11日

IKEAって行った事がある人ならわかると思うんですが、非常に面白い構成の商業施設になっていますよね。引っ越し等で家具の調達の際に何度かIKEAにお世話になっているんですが、行くたびにそう思います。

このIKEAの面白い構成の秘密の根幹には、疑似体験と疑似体内の2つのポイントがあるのではないかという着想を得ました。このポイントを模すコトで他の商業施設でも売り上げを上げる事が出来るのではないか?というコトで本稿ではIKEAの仕組みに関する考察をシェアしていきます。

常識の新陳代謝ポイント

疑似体験で、モノを買いやすくする

こんな方におすすめ

  • 販売業やその企画に携わる方

疑似体験を創る

昨今は、モノを買う時代ではなく、コトを買う時代になったと、巷では良く言われていますね。(これ、知らないって人は時代においてかれていて、やばいっすよ!)

IKEAはこのコト売りを非常に上手に実現していると思います。IKEAで買い物をする際は、IKEAで売られている商品で創ったモデルルームの中を通過します。この空間を通り抜ける事で、この家具があったら素敵だろうなという疑似体験をさせております。顧客に疑似体験をさせるコトで、顧客の中に該当の家具を購入したいという需要を創造しているのですね。

IKEAの導線は疑似体内?

自然の摂理を模すことは合理的なケースが多いですか、IKEAは生態系の中で合理的な仕組みとして消化器官に模しているのではないか?思いました。

IKEAの買い物に至る経路・導線は基本的に一本道でうねうねと曲がりくねっています。このIKEAの導線が、人間の消化器官に似ているなと思いました。

消化器官とIKEAの導線で似ている点

実際に整理してみると、消化器官とIKEAの導線で似ているところが色々と挙げられます。

消化器官とIKEAの似ているところ

  • 人間が口にした食べ物が一本道の消化器官を通るが如く、IKEAの客は店内の一本道の全ての売り場を通る
  • 口内の唾液や胃酸で消化されて吸収されやすい状態にされるが如く、モデルルームに感化されて購入し易い状態にされる
  • 腸内の各機関で栄養素を吸収されるが如く、各フロアの家具にてお金を吸収される
  • 不要になったモノは便として排出されるが如く、購入されたモノは客にピックアップされて持ち帰られる

消化のプロセスは順番がこの通りでなかったら、きちんと作用しないように、IKEAの導線もこの順でなければ機能していなかったと思います。

狙ってかどうかはわかりませんが、IKEAは消化器官を模した非常に合理的な導線を創り上げていると思うのです。

IKEAプロセスは販売業態を問わず真似出来る

IKEAのこの仕組みは非常に良く出来ているので、参考にすることで売り上げを上げられると思いました。

IKEAは広大な敷地があるから出来るのだって主張される方もいらっしゃるかもしれませんが、今のご時世、サイネージであったり、VR・ARを活用すれば同じような事が再現できると思います。

  • 野菜の陳列場に、サイネージで料理の出来上がりを魅せる
  • 服を身にまとった姿をARで再現する
  • 店は体験だけに専念させて、購入はECにするようなオムニチャネル化する

といった具合にです。

おわりに

自然の摂理は進化という篩(ふるい)に掛けられて残った、合理的な仕組みです。なので、何か仕組みを創るときは、自然を模すことが有効な手段に思います。

そもそも対象である自然を熟知していないと、具体的に模す際の着想は得られないかもしれませんが。

ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/

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