クジラは鰓呼吸から進化し、陸に上がった際に、鰓呼吸を捨て肺呼吸に進化をしたものの、環境変化に適合できなかった為、肺呼吸のまま海に戻った生物だ。鰓呼吸に戻れば良いのだが、生物の仕組みは元来た道を戻るコトは許さない。進化とはそういう法則性のあるプロセスらしい。今回は、クジラの進化のプロセスを手引きに、未来の人類であったり、自分自身の進化の方法を考察していく。
常識の新陳代謝ポイント
こんな方に読んで欲しい
- 自分や組織、世界なんかを進化させたいと思いがある方
目次
進化とは不可逆なプロセスである
クジラが何故、肺呼吸から鰓呼吸に戻らなかったかというと、進化とは不可逆なプロセスだからだ。その代わりに肺呼吸を進化させ、ヘモグロビンやミオグロビンといった酸素を多く保持できる機能を持たせることで、肺呼吸にも関わらず、2時間もの水中生活を可能な生物として進化した。
進化という文脈でモノゴトを考えるとき、このクジラの進化を抽象化して捉えることが重要だと思う。
つまり、進化は不可逆のプロセスであり、進化先で発生した課題は、さらなる進化でしか解決できないというコトだ。
技術革新の進化はどう進むか?
得てきた技術革新は手放せなない
技術革新も戻すことは出来ない進化だ。人間の技術革新は、色々な事を便利にしてきた。この反面、持続可能性をないがしろにし、限りある環境資源を削り、自らの生活環境を汚染している。
人類が抱えるこの環境汚染やや資源枯渇といった問題の課題は、クジラで例えると、陸地に上がったら寒くて生活出来なかったという課題と同じ様なモノだ。
元の環境に戻るしかないのだが、鰓呼吸には戻れない。技術的なコトで言うと、人類はこれまでの歴史で手にしていた工業技術やインターネットなどの通信技術を手放す事は出来ないという所と符号する。
クジラが肺呼吸を進化させてヘモグロビンやミオグロビンを多くして酸素を多く保持出来るようにしたような進化が、人類にとって何であるか?それを捉えるコトが重要だと思う。
意識の進化が人類のこれからの進化
私が考えるに人類におけるヘモグロビンやミオグロビンは、技術革新が引き起こすであろう意識的な革新だと思う。工業技術は競争原理に支えられて、進展してきた。
昨今もこの原理に支えられているものの、その目的が他者を蹴落とす競争ではなく共に生きる共存にシフトしてきている。情報をシェアリングし、手を取り合った先の仕組みでしか、現時点で提供されているサービスレベルを超越するコトが出来なくなってきている為だ。その結果として、最近はオープンイノベーションであったり、シェアリングエコノミーといった言葉が産まれてきているわけだ。
きっとこの意識の進化が、人類が直面する環境汚染や資源の枯渇を解決してくれるのではないかと考えている。
意識も進化したら戻れない
飛躍させた理論を手元の身近な生活に戻す。
普段の働き方た生き方に疑問を抱きはじめたら、それは意識が進化しているというコト。
先ほどの例で言うと、疑問を抱くといった意識の進化が起こっているなら、その意識に合わせて自分の環境を変えていく必要がある。
進化は、元の環境で生活する事を拒んでいる。そこに居たら、生きていけないという現実を突き付けてくる。進化は不可逆の反応だから、進んでしまった意識に合わせて自分を進化させるしかない。新しく進んだ環境で生き残る術を見出す。それが自然の摂理なのだ。
自分を進化させる
さて、私事ですが、個人的にはサラリーマンとして企業のガバナンスの元働くのは、自分の意識がNoと言ってきているので、そうではない働き方に身を投じてあがきます。
クジラが陸に上がろうとしたときのように、少しづつ陸地に顔を出して、自分を進化させていこうと思います。
ということで、今日はここまでです。
ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/