ティール組織 生産性

ホウレンソウの実践方法の変化について

2020年10月30日

おはこんばんにちは、ゆーや@サラリーマン14年目です。

サラリーマンになったことがある人であれば、一度はホウレンソウ(報告、連絡、相談)というビジネスマン御用達の行動様式を聞いたことがあると思います。

この行動様式は、平社員だろうが役員だろうがどのポジションにいたとしても求められる姿勢であり、ビジネスの根幹を為すものといっても過言ではありません。これが備わっており、きちんと実施が出来ている人間は格好よく見えますし、上司の立場からするとありがたいと思われたりもします。

このホウレンソウが大事なのは説明する必要はないと思いますが、その実践方法が変わってきている点は知らない方もいるのではないかと思いますので、今回はその辺の状況を共有したいと思います。

ホウレンソウの実践方法の変化について

ホウレンソウの報告と連絡は簡素化と自動化が進んでいる

昨今、働き方改革働き方の自由の旗印の元に?生産性を高めて、働く時間を短くしようといった活動が活発になりました。この中で会議を無くそうという話が一番にやり玉に挙げられることが多いと思います。この会議を無くそうといった時に、精神論だと解決しないので、会議を因数分解して、打ち手を考えようという風に舵が切るのがまともな会社です。(うちの会社は精神論だけど?って方は要注意かもしれませんよ!)

色々な分け方があると思いますが、会議をざっくり因数分解すると、時間(When)と場所(Where)と参加者(Who)を固定して、報告、連絡、相談を議題として(What)、コミュニケーションをする場というふうになります。これらの要素に対して打ち手を考えるわけですが、固定要素である時間、場所、参加者を自由化する為の打ち手が選定されますし、議題である「報告」と「連絡」の内容については、情報の収集と伝達方法が確立されていれば良いという整理で、SlackやTeams、BIツールで完結させようといった打ち手が選ばれます。

この整理からわかるように、報告と連絡は手段の整理によって、簡素化する方法に進んできておりますし、その為に時間や場所を拘束させるという手段は選ばれなくなってきています。

対面であったり、電話、メールであったりという旧来の方法を用いる場面はどんどん減ってきております。

ホウレンソウの相談は円滑に出来る方法論に注目が集まっている

残された要素である、相談についても手段が多様化してきているものの、報告・連絡と違って簡素化しようという動きは進んでおりません。むしろ、より円滑に相談をする為にはどうするべきか?といった風に色々な方法論が出てきております

その中で、「ザッソウ」や「クウシンサイ」というホウレンソウのように野菜の名前?をあてたユニークな考えが出てきて注目されてきているので、簡単にご紹介します。

ザッソウ・・雑談から産まれる軽い相談を推奨する

あなたは、目下の人間が目上の人間に対して、「折り入ってご相談が・・・」といって重い空気で、相談スペースにはいっていく姿を観たことがないでしょうか?

こういうケースの場合、十中八九が悪い相談です。こういう場合、上席の人間はヤバいのが来たという風に身構えてしまいますし、実際に内容も重たい場合が多く、相談内容を解決出来るタイミングをロストしてしまっている場合が多いです。

事前に小まめに相談していくことが出来るれば、やりようもあったかもしれないけど、役職の差や職場の空気によって中々これが出来ないという職場は良く見かけます。

そういう現場に推奨されるのが「ザッソウ」です。雑談を許容し、この中で雑に相談をしようというものです。

雑談の中で、そういえば・・・みたいに軽く相談が出来る環境であれば、思いつめるメンバーも少なくなりますし、上席の人間もその思いを吸い上げやすくなり、対策も立てられるようになります

クウシンサイ・・・空気をつくり、信頼し、裁量を与える

ザッソウを包括するような考え方で、ホウレンソウのように、重要な要素3つの頭文字をつなげて野菜の名前にしたクウシンサイという行動様式があります。ホウレンソウと違って、名詞ではなくて、次の動詞の頭文字をとった造語です。

  • 空気(クウキ)を作る
  • 信頼(シンライ)する
  • 裁量(サイリョウ)を与える

ホウレンソウが上席が部下に求める行動様式であるのに対して、クウシンサイは下が上に求める行動様式です。

3つの要素があるものの大別すると2つで、ザッソウでいうところの雑談を許容して、相談が円滑出来るような職場の空気作りに努めるという様式と、メンバーを信頼してそれを行動で示すという様式の2つです。

2つ目の要素は、相談とは関係が無い話ですが、これまでの機械的な作業に従事していればいいだけの時代ではあまり求められなかった要素です。

思考停止で出来る機械的な作業から解放された先には、無思考では出来ないクリエイティブな作業が待っております。メンバーの自発性を喚起しなければこの作業はできません。信頼という要素がこの作業には重要となってくるのです。

これを突き詰めた形がティール組織なのですが、それは別の記事で整理をしているので、気になった方はこちらをお読みください!

まとめ

今回はホウレンソウの変遷についてのお話をしました。ざっくりまとめると次の2点ですね

  • 報告や連絡は簡素化・自動化される流れ
  • 相談はより円滑に活発に行うべく、ザッソウやクウシンサイが叫ばれている

もはやこんなの当たり前でしょって思うのですが、スタートアップ系と思考停止の寄生型ロボット社員ばかりで構成される大企業だとこの辺の進度が全然違うように感じます。

この観点に絞って観ただけでも、大企業は危険だと思う次第です。数年後には阿鼻叫喚の状況になっているんだろうな。

といったところで、今回はここまでです。

ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

-ティール組織, 生産性