今日は2016年にExcelに追加されたIFS関数の理解で誤りがちな部分をご説明し、正しくIFS関数を使える方法をご紹介します。
こんな方におすすめ
- ExcelのIF関数の仕様にストレスを感じていた方
- Excelでの生産性を上げたい方
目次
IFS関数とは
Excelの中でIF関数はかなりメジャーなので、一度は使ったことがあるという人が多いのではないでしょうか?そして、複数の条件指定をしたときにIF文の入れ子の構造や、制限数に煩わしさを持たれた方も多いかと思われます。
IFS関数はそういった、複数の条件を書くことを想定しており、なんと127個も条件を書くことが出来、欲しかった人には喉から手が出るほど求められていた関数と言えると思います。実際に、今日私がこの関数を見つけたときに、かなり嬉しくなりました!
IFS関数で陥りがち易い誤解:複数の条件はAND条件ではない
早速私がIFSで実装しようと考えたのが、日付の範囲指定です。次のように2018年10月~2019年9月の日付範囲内データに○を付け、それ以外のセルに×を付けようというもの。(実際はこれ以外に3つほど、条件を重ねていたのですが、今回はそこは割愛)
そこで私が書いた数式はこちらです。
1 | =IFS(A3:A22>=DATE(2018,10,25),"○",A3:A22<=DATE(2019,9,25),"○",TRUE,"×") |
次のように、条件1と条件2が重なる赤点線枠のエリアに○がついて、それ以外が×が付くような意図で書きました。
しかし、結果はこちらのようにうまく行きませんでした( *´艸`)
ここで私がしていた勘違いは、IFSの中に記載する複数条件がただのAND条件だと思っていたことです。
実際は、条件1が満たさないときの処理が条件2といった、これまでのIF関数の入れ子を踏襲した作りだったのです。
具体的に、上記の数式だと、条件1を満たす範囲と、条件1以外の範囲 かつ 条件2を満たす範囲に○がつくものになっておりました。
IFS関数は、これまでのIF関数の入れ子を踏襲した作り
で、IFS関数がこれまでのIF関数の入れ子を踏襲した作りであることを考慮して、記載した条件式がこちらです。
1 | =IFS(A3:A22<DATE(2018,10,25),"×",A3:A22>DATE(2019,9,25),"×",TRUE,"○") |
意図としては、条件1で2018年10月より前の左の期間に×を入れ、条件2で2019年9月より先の期間に×を入れ、それ以外の期間に○を付けるという発想です。
この数式を入れると、無事次のように想定した○と×が付けられました
おわりに
ということで、今回はIFS関数で勘違いしそうなポイントとして、IFSの複数条件指定は、ANDじゃなくて、既存のIF関数のように入れ子の仕様だよってことをご紹介しました。
IFS関数は使い方さえ間違わなければ、めちゃめちゃ便利なのでぜひ使いこなせるようになりましょう!
こういうのは使わないと身につかないので、面白そう!と思ったタイミングで実施されるのをお勧めします!
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ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/