未来志向

言ったコトを守るリスク

おはこんばんにちは、いちおう外資の戦略コンサル部隊に所属しているぷーさんです。

今回は、以前までは「言ったコトを守る」という行動様式が有効でしたが、最近はそうではなくなってきましたよって話をします。

言ったコトを守るリスク

これまでの変化の緩やかな時代においては、討議の末に導いた結論や前提事項はそうそう変わる事がありませんでした。なので、これらを積み上げることで安心感や納得感を醸成する事が出来ました

この為、以前に結論で導いたコトに関する再議論は、ご法度でなるべく振り返らないような文化がありました。

そういった背景から、以前の発言と違ったコトを提言すると、「あのときこう言ったじゃないか!」と嘘つき呼ばわりされたり、「言った言わない論争」に発展したり、信頼をそこねることになりました

これを防ぐ為に議事録で言質を取るなどの方法論が取られるのが一般的でした。

しかし、昨今、言ったコトを守ろうとすること自身がリスクが大きい時代になりました。時代の変化が早い為、前提事項であった事項や、検討しつくしたはずの結論が早々に揺らぐようになった為です。

美徳であった「言ったコトを守る」という意識を新陳代謝する潮目がやってきていると言えます。

言ったコトを守る理由

「言ったコトを守る」という美徳の代替えを考えるには、何故「言ったコトを守る」のかという目的を因数分解する事が有効です。「言ったコトを守る」のが美徳足り得る理由としては、次の2点が挙げられます。

  1. 信用を守る為(嘘を付かない)
  2. 思考を積上げる為

1点目:信用を守る(嘘を付かない)

「言ったコトを守る」1点目の理由は、言ったコトを守らない=嘘を付くことによる信用低下を防ぐ為と言えます。

しかし、昨今は「言ったコト」の賞味期限が短くなっているので、むしろ状況が変わっているなら、言ったコトを違えてもらった方が良いと言えます。

そうは言っても忠義や仁義を尽くしている姿勢を魅せたいということであれば、「言ったことを守る」代わりに、別途「コンセプトを守る」という観点を持つことが良いのではないかと思います。

2点目:思考を積上げる為

2点目の理由は、思考を積上げる為です。思考する際に、前提事項として思考の積み上げが無いと、空中戦になったり、話に道筋をつけられなくなってしまう為、これからも思考の積み上げは無くてはならないコトです。

しかし、変化の加速する時代においては、この前提となる思考の積み上げも、賞味期限が短く意味をなさなくなります。なので、この思考の積み上げも変えていく必要があります。

ただし、言ったことをただ変えるだけだと、思考の積み上げが揺らいでしまい、ちゃぶ台返しのような状況が発生してしまいます。なので、「変える」のではなく、代案に差し替える「代える」というジェンガのような様式が重要になると思われます。

言ったコトを差し替える際は前言を忘れるべからず

また、言ったコトを差し替える際に必要となるのは、以前の発言をきちんと把握したうえで代えるコトが大事です。自分の発言を忘れて、無邪気に発言する輩はそれこそ信頼が出来ません。

私の昔の会社の上司は、私の部下のD君の稼働が高い時に残業を抑えたいという意向に対して、仕事とD君のどちらが大事なのか?仕事だろう?と発言しました。その1年後に、D君の残業が着目されるや否や、さきの自分の発言をすっかり忘れて、掌を返したように、何故D君に残業を辞めさせないのか?という矛盾に満ちた発言をしました。状況が変わったからとて、自分の発言を忘れて差し替える行為は、そもそも何かを守ろうという姿勢を欠くため、信用を失墜させることになります

まとめ

最後のほうは、少し話がずれてしまいましたが、「言ったコトを守る」という行動様式は役に立たなくなってきているので、見直しましょう!

見直し方としては、「言ったコトを守る」ではなく「コンセプトを守る」という点と、言ったことを変えるのではなく、別の前提事項に差し替えるという点が重要になります。

といったところで、今回はここまでです。

ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/

  • この記事を書いた人
se.consultant

小林 祐也(ぷーさん)

未来志向と戦略思考が強みの30以上のプログラム言語を経験した外資コンサルタントSE

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