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- ベーシックインカムに興味のある方
目次
ベーシックインカムとは
まずは、ベーシックインカムとは何かというところから、Wikipediaさんからの引用でご説明です。
ベーシックインカム(basic income)とは、最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策。 基礎所得保障、基本所得保障、最低生活保障、国民配当とも、また頭文字をとってBI、UBIともいう。
引用元:Wikipedia
引用の通り、最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという仕組みです。現状は、政府が主体となった書きっぷりで、国民配当とか呼ばれているんですね。
でも、インパクトあるから一部採用でBIでいきましょうか!
ベーシックインカムを実施する理由
ベッカムを実施する理由は諸説ありますが、私が考える理由を説明します。
高次の欲求を芽生えさせる為
あなたは、マズローの五段階欲求説という考えを聞いた事がありますか?こちらもWikipediaさんからの引用で説明です。
アメリカの心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものである。
マズローの提唱する、欲求の階層をピラミッドで表現し原始的欲求に近づくほど底辺に書いた図。
引用元・出典:Wikipedia
このマズローの5段階の欲求は、自己実現であったり社会的欲求を芽生えさせる為には、最低限の衣食住を満たして上げる必要があります。この底上げをしてあげる為というのがBIをする理由です。
人というか動物全般ですが、生存欲求が一番強くて、これが満たされていないと色々と犯罪に手を付けてしまうというコトがあります。
死にたくないから、泥棒したり、強奪したり、嘘を付いたりと、あらゆる手段を使ってお金を稼ごうとします。
そうなる位ならば、最初からその欲求を満たして上げたほうが、治安も良いですしね。
ベーシックインカムの試行事例
このBIですが、色々なところで施行されており、注目を集めてきています。
フィンランド
フィンランドでは2017年度に2年間の間、2,000人の国民を対象に、政府から月々560ユーロ(約640ドル・約7万円)を試行したようです。
結果は2020年には発表されるそうですが、どうだったか気になるところです。
前澤さんのお年玉企画
2020年始に、こちらの前澤さんのお年玉企画が注目を集めましたよね。
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— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) December 31, 2019
この背景には、BIがあるとの事でしたが、無作為抽選を謳ってらっしゃったので、只の投げ銭にしかならない気がしました。
ベーシックインカムを可能にする方法
国主導だと上手くいかない
ベーシックインカムの肝は、本当に必要としている人達に対して、有効な手段で配布を行うコトです。
トップダウンの仕組みってモノゴトを強行する為に役に立つ側面もあるのですが、ボトムの状況がわからなくて施策が空回りしたり、見当違いの事が起きがちです。
このトップダウンの最たる仕組みである国がBIを実施しようとしても、本当に必要に瀕している人達が利用出来なかったり、必要な手続きが取れなかったり、不要な人たちにも配布してしまったりするのが目に見えてます。
需要集約プラットホームがあればBIは実現する
ようやく、ここからが本稿の趣旨です。
需要を集約して、その需要に対する値付けと、投資、実施が出来るプラットホームとして、次の機能がある分散台帳があれば、BIが自然に実現されるのではないかと考えています。
需要集約プラットホームの分散台帳の概要
- 需要収集
需要をSNSや論文、検索エンジンなど様々なところからクローリングしたり、直接人が登録することによって需要を集約する。 - 需要値付
その需要がどの程度必要かを人の評価(いいね等)であったり、ロジックを用いて価値付けを出来る。この仕組みはスマートコントラストで改竄不可とする。 - 需要に対して投資が出来る
需要を実現する為に、必要な資金を投資出来る。 - 需要を満たす行為を実施するコトで投資額が受け取れる
需要に対して実行した人が、投資した金額を受け取れる
ここからの理論は、ちょっと難しいのですが、頑張ってついてきてもらえると嬉しいです。
需要収集プラットホームでBIが実現する理屈
信用の代替物の遷移が起きる
需要に対しての投資が分散台帳で積上げられ、可視化されるとどうなると思いますか?
分散台帳が持つ改竄不可性能と可視性能は、不正にあるいは不当目に利権やパワーに歪められたり、屈するコトの無いという性質を持っています。この性質が投資者に対して、揺るぎない信用を与えてくれるようになります。
"揺るぎない信用"という性質は、信用の代替物であるお金にしてみると、"利便性"と同程度に求められる性質です。
"法定通貨が持っている信用"よりも、"分散台帳が保持する信用"のほうが強固である為、これを用いたトレードが主流となるのは、自然な流れです。
え?法定通貨に信用があるって本当にそう思いますか?
その9割は金融経済のお金遊びで使途されているのに?
今のお金の仕組みって、ホントに意味がわからなくないですか?
意味が分かり易いモノの方が、信用できませんか?
私は個人的に、実体の希薄な動きしか出来ていない様を見るに、法定通貨自身が"バブル"だと考えています。
行動力の源泉が"金"から"金の使途"に変遷する
この需要集約プラットフォームの仕組みが出来ると、行動力の源泉が"金"ではなく、"金の使途"に遷移します。
お金を稼いだり、貯蓄するコトよりも、お金を如何に価値ある事に対して使途したかで得られる影響力が重要である為です。
需要があるモノに対して金を使途すると、評価が上がって影響力を得る事が出来、
需要がないモノに対して金を使途すると、評価が下がって影響力を損ないます
また、お金を使途しないというコト自身も、相対的に評価を下げて影響力を下げる事につながります。あの人は、お金を持っているのに、何も良いことしない。お金を持たせるのは宝の持ち腐れだって思ってしまいますよね?
え?影響力が何で行動力の源泉飯が食えるかって?
その辺りは、GoogleやFacebookを観ていれば明らかですよね?
影響力があれば、広告をはじめとして様々な方法でマネタイズが出来ますよね?
影響力を勝ち得る為には、"金の使途"の追求が命題となるのです。
フォーカスされるモノが"金"ではなく、金の使途である"価値"に変わる時代、それが価値主義です。
価値主義においてBIは自動的に実現する
この需要収集プラットホームの仕組みが出来て、価値主義の時代に突入すると何故、BIが実現するかというところを説明します。
BIで実現しようとしている生存欲求を満たそうという需要は価値が高い為、真っ先に投資対象として満たされる需要となります。
この際も、誰に対してどのような方法で生存欲求を満たすかというコトも重要なテーマになります。これを見抜くことも需要の一つになるので、国が為すBIのように現場にそぐわない乱暴な支給はされません。合理的なBIを提供できるように、需要の切磋琢磨がなされるようになります。
こうして、自動的に最適なBIが実践されるようになると私は予想しております。
まとめ
といったところでBIの実現方法についての、持論を展開してきましたが如何でしたでしょうか?
薄っすらと思い描いていいたコトが具体化されたような気持になりましたでしょうか?
それとも詭弁に思えましたでしょうか?
いずれにせよ、考える事が面白いテーマですよね。
今回の話に関連する内容として次のような記事も投稿しています。割と、論理の飛躍が多いのですが( ;∀;)興味があったら観ていってくださいね!
関連記事
- 周りの状況を見渡すと、あらゆる事象が価値主義への変遷を示唆しています。
- 本稿で"需要集約プラットホーム"のことを"インセンティブ投資"と呼称して論理を展開しています。
といったところで、今回はここまでです。
ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/