前回、「退路を断つ」アプローチが役に立つかどうかを「退路を断たない」アプローチとの比較によって検討しました。この中で、そもそも退路ってなんだっけという考えが頭の中を擡げました。そこで、この退路って何かというコトを掘り下げ、「退路を断つ」コトはどういうコトなのかを改めて定義しました。
先に言ってしまうと、「退路を断つコト」はやりたいコトのみを選択し、やりたくないコトを選択しないというのが答えに行きつきました。さらに、この「退路を断つコト」を為すには、どういった技術が役に立つかまで掘り下げました。
今回はこの「退路を断つコト」の考えの掘り下げた経緯や、潜在意識を活用してやりたいコトとやりたくないコトを選別し、行動に移すための技術をご紹介していきます。「退路を断つ」と思うほど、何かを成し遂げたいという強い思いを抱いている人の参考になればと思います。
前回の記事はこちら
目次
そもそも「退路を断つ」とは?
「退路を断つ」=やりたいコトのみを選択する
退路ってどんな路?
退路っていう字は「退く(しりぞく)路(みち)」って書きます。退くってことは「後ろに戻る」っていう意味がありそうです。ですが、後ろに戻るのって、どんな場合においても結構難しいです。完全に同じ場所に戻るのってどんな時も難しいので、進むとか戻るとかって考えない定義のがしっくりくる気がしました。
退路=「やりたいコト以外への路」
退路から後ろという方向性の概念をなくして考えると、退路=「やりたいコト以外への路」って定義になると考えました。
この定義に沿って考えると、退路を断つためには、まず「やりたいコト」を明確にする必要があります。
「やりたいコト」は複数あるし、変化する
そこで「やりたいコト」を考えてみました。そもそも「やりたいコト」って、生き物のように変わり続けていたり、複数あったりすると思います。人によっては「やりたいコト」が単一で変化がない人もいるかもしれません。
とはいえ、昨今のVUCA(Volatility:変動性・不安定さ、Uncertainty:不確実性・不確定さ、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性・不明確さ)と言われる変化の流れが激しい時代においては、「やりたいコト」も変化するし、複数あって然るべきだと考えたほうが良いと思います。
川の流れに逆らう流木が藻屑になってしまうと言いますが、この時代で「やりたいコト」を固定的なモノと捉えてしまうと、ここで言う流木のように藻屑となる結果が待っているように思うのです。やりたいコトが「変化し続けるコト」で変化がないというような場合は別として。
ということで、「やりたいコト」は複数あり、かつ変化するものという前提で考えを進めます。
「退路を断つコト」の定義
今までの定義を全部合せますと、「退路を断つコト」は、複数の変化するやりたいコトを把握し、やりたくないコトを選択しないコトと定義出来、
言い換えると、複数の変化するやりたいコトとやりたくないコトを認知し、やりたいコトのみを可能な限り選択するコトになります。
この定義を遂行する為に重要なコトは、まず変化に富むるやりたいコトを正しく認知するコトと言えます。この為に、効果的な方法をご紹介します。
「やりたいコト」と「やりたくないコト」を認知する為の方法
日々の行動を観察する
5段階評価などで、その日も行動に評価をつけると、潜在意識にその思いがインプットされます。日々の行動で「やりたいコト」を選択すれば嬉しくなり、「やりたくないコト」を選択すると悲しくなります。この結果を積み重ねれば、無意識のうちに「やりたいコト」を行動に選択するようになります。
ブレインダンプで潜在意識に答えを出させる
そもそも「やりたいコト」かどうか迷う時は、ブレインダンプという技術を使うと良いです。ブレインダンプとはその名の通り自分の脳みそに対して疑問を投げ掛けるコトで潜在意識に解答を見つけさせる技術です。
人は自分に対して質問を投げ掛けると、その質問や疑問が潜在意識にインプットされ、無意識のうちに答えを見つけようとします。ブレインダンプを用いて自分の中での「やりたいコト」を色分けしていけば、総体として、自分の「やりたいコト」のみを実行するようになります。
まとめ
今回は私が考える「退路を断つ」コトをご紹介しましたが、ついてこれましたでしょうか?w結論をまとめます。
メモ
- 「退路を断つ」コト=日々変わりゆく「やりたいコト」を選択し、「やりたくないコト」を選択しないコト
- 「やりたいコト」と「やりたくないコト」を認知するには日々の行動評価習慣とブレインダンプが有効
- 「やりたくないコト」を認識をするコトで、選ばなくなる!
ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/