一般的な肥満の解消方法として推奨されるのは、20分以上の有酸素運動です。これは、20分以上の有酸素運動をするコトで、脂肪を燃焼させることが出来る為です。
一方で強く推奨されているわけではないですが、無酸素運動も肥満の解消を促進することが出来ることも知られています。筋肉をつける事によって代謝が改善し、痩せやすくなる為ですね。
この無酸素運動に関連した話として、最近のハーバード大学の研究で、この無酸素運動による恩恵が、脂肪細胞の多い肥満のほうが大きいコトがわかってきました。
本稿では、そのメカニズムを紹介していき、痩せたいあなたに、無酸素運動も選択肢として認知していただきたいと思います。
常識の新陳代謝ポイント
旧常識
・肥満改善には有酸素運動が良い
新常識
・肥満改善には無酸素運動も良い
こんな方におすすめ
- 痩せたい肥満体型の方
目次
脂肪細胞が無酸素運動(筋トレ)の効果を促進する
無酸素運動を実施した際に脂肪細胞が重要な働きをするというコトが、2019/2/11にハーバード大学医学部教授のグッドイヤーさんに寄稿された論文で説明されました。そのメカニズムの概要は次の通りです。
無酸素運動時の脂肪細胞の働き
- 筋トレのような無酸素運動をすると、筋肉が乳酸を分泌する
- 分泌された乳酸は脂肪細胞に入ると、TGF-β2というタンパク質を分泌する
- このTGF-β2が、各種代謝を促進する
(論文要旨はこちら)
各種代謝として糖代謝やタンパク代謝が促進されるとどうなるかというと、筋肉を回復・増強する為に必要なエネルギーや材料が生成されます。
つまり、バルクアップしやすく(筋肉が付きやすく)なるのです。
脂肪や乳酸は悪者では無かった
ここで面白いなと感じたのは、今までネガティブに捉えられていた脂肪細胞や乳酸の活躍です。
疲労物質として捉えられていた乳酸がめっちゃ疲労を改善する動きをしているし、
今までノーマークだった脂肪細胞が筋肉形成のキーマンのような動きをしている点です。
悪者のイメージが強い脂肪細胞や乳酸ですが、実は隠れた功労者だったのです。
無酸素運動は糖尿病にも効果がある
さらに、この論文中では無酸素運動をすることは、糖尿病にも効果がある事も示唆されております。
無酸素運動を実施すると血中脂質が低減し、耐糖能が向上する為です。
肥満型の人は、糖尿病のリスクも併せもっているコトも多いですが、こちらも改善する効果が期待出来るのです。
まとめ
今回は、無酸素運動時の脂肪と乳酸のメカニズムをご紹介しましたが、如何でしたでしょうか?
個人的には、脂肪や乳酸に対する認識が変わって、面白いと感じたのでシェアさせてもらいました。
というコトで・・・
肥満を解消したい方は是非、無酸素運動(筋トレ)も実践してみてくださいね。
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関連記事
といったことで、今回はここまでです。
ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/