ヘルスケア 調査した

イチゴに使われる農薬を調査して思ったこと

2021年9月17日

最近、本の出版に向けて農薬について色々と調べていたんですが、この中でいちごの農薬がヤバいという話を観かけました。

今回はこの真偽を確かめるべく、頑張っていちごの農薬について調査した情報と、このときに感じたことを綴ります。

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2021のイチゴの農薬ランキング1位はイチゴ

まず、最初に農薬について調べていると、アメリカの非営利の環境保護団体、 The Environmental Working Group(通称EWG)という団体が、残留農薬ランキングというのを調べて「ダーティ・ダズン」として、毎年発表されるというのを知りました。

これを観ると、ここ6年間でワースト1位という不動の首位を守り続けているのがイチゴだと知りました。

そんなにイチゴってやばいの?って思ったので、どんな農薬が使われていて、その被害にはどんな症状があって、どんな対策が出来るのか?といった内容を調べました。

イチゴに使われている農薬について

調べた結果、イチゴで使われている農薬のヤバい奴はネオニコチノイド系と呼ばれる農薬でした。

農薬による中毒は、直接吸入してしまうなど短期間に大量に曝露してしまう急性中毒と、1ヶ月から3ヶ月ほどの期間にわたって繰り返し曝されることで生じる亜急性中毒に分かれます。

イチゴ農家を営んでいたり、イチゴ狩りでイチゴ農園でイチゴを食べるとかしない限り、一般人は急性中毒にはならないと思ったので、一旦、亜急性中毒がどんな症状が出るのかを調べてみました。

ネオニコチノイド系の亜急性中毒の主な症状には、頭痛や全身倦怠、睡眠障害や記憶障害などの中枢神経症状、肩こりや痙攣などの骨格筋症状、循環器および体温症状が見られる、ほとんどの患者に心電図異常があったそうです(参考)。

これなったら結構嫌なやつだと思ったんですが、そもそもこのイチゴの農薬ランキングワースト1行ってアメリカの話だから日本は関係ないんでしょ?と対岸の火事のように思って調べると、どうやらそういう話ではなさそうです。

イチゴの農薬は日本でもやばいのか?

四つ葉生協さんの調査結果をみると、この日本のネオニコチノイド系の残留農薬基準は非常に低く設定されていたそうです。

  • EU基準の60倍
  • アメリカ基準の5倍

ただし、この引用文献等が無かったので、この真偽がわからないので、公益財団法人の日本食品化学研究振興財団さんの残留農薬基準検索システムにて、日本のネオニコチノイド系の基準を突き止めるまでしました。

ネオニコチノイド系7種の日本の基準値

しかし、これを各国で調べるのが面倒になってしまった為、途中で辞めました。というのも、アメリカは日本と違ってホワイトリスト型で基準を作っておらず、ネガティブリスト型で基準を作っていて、単純な比較が出来なそうであった為です。時間があれば再度調査してみます。

まー火の無いところに煙は立たないと言いますし、本当なんだろうなと思います。

イチゴの農薬への対策方法

で、日本のイチゴも残留農薬がやばいぞって前提に立つと、今度はその対策をどうすべきかを知っておきたいので調べてみました。方法としては、正しいかどうかわからないのですが3つほど方法が紹介されていました。

中和する

1つ目が中和する方法です。多くの農薬は酸性であるため、弱アルカリ性の重曹で洗うと中和出来る可能性が高いそうです。しかして、これネオニコチノイド系が酸性じゃなかったら無意味ですし、そもそも中和すれば農薬が除去出来るんだっけという疑問が湧いてきました。また、逆に酢で洗うという方法も挙げられていました。これは、重曹とは逆にアルカリ性の農薬を中和する意図なんだろうけど、重曹と同様にそれでなんで農薬を除去できるのっていうのが疑問でした。重曹も酢も掃除では大活躍してくれるので、有効な可能性はあるとは思うものの。

50℃洗いをする

2つ目が有名な50℃洗い方法です。イチゴを50℃のお湯に3分ほど付けるというやり方で、農薬と雑菌の両方が落とせるとのこと。今まであまり疑問に思わなかったんですが、実際問題これで農薬が落ちるのかは疑問です。

農薬を落とす用の洗剤で洗う

これは、農薬を落とす為に商品化された商品を用いる方法です。ベジセーフやベジシャワーといった商品で農薬が落とせるらしい。

しかし、これらの商品も万能ではない気がしていて、これもネオニコチノイド系の農薬をきちんと落とせるのか疑問でした。

そもそもこの洗剤自身が大丈夫なの?って勘ぐってしまうのですが、まぁ色んな規制を通過しているでしょうから、他の洗い方よりは安全な可能性が高い気がしました。

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おわりに

今回はイチゴの農薬についていろいろと調べてみたんですが、一括りにネオニコチノイド系がまずいというけど、個別の農薬に対する国の基準がどう違うんだとか、何が有効な対策なのかの調査が非常に大変だと感じました。

そして、これらをきちんと整理しないままの危険性の情報発信や、対策情報の発信はミスリードを産みそうな気がして、改めてこの分野の情報を発信することの難しさを感じました。

 

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ゆーはち@ライフハッカー

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