私は学生時代に部活動はしていたものの運動神経があまりよくありませんでした。ファミコンばっかりやっているからだと揶揄されることが多かったので、そういうものかなと思っていました。が、今回ご紹介する腕と足の付け根に関する認識の変化が起きていたら、学生時代に運動神経がもっと良かったんではないかと考えています。
今回の記事は万人に知っていただき内容ですが、とりわけ運動神経に悩んでいたり、スポーツでいい成績を残したいと思っている学童・学生や、その指導を行う方々に閲覧頂きたい内容です。
常識の新陳代謝ポイント
旧常識
・足の付け根は股
新常識
・足の付け根は鳩尾(みぞおち)
こんな方におすすめ
- 運動神経に悩んでいる学童・学生とそのご両親
- スポーツでいい成績を残したいと思っている学童・学生
- スポーツの指導を行う方々
目次
腕の付け根の認識を変える
腕の付け根の認識は?
皆さん、腕の付け根はどこ?と聞かれたらどこと答えますか?多くの方は「肩関節が腕のつけ根」だと答えると思います。これは、腕の定義が「肩から先の部分」であることに由来していると思います。ですが、スポーツで優秀な成績を上げる選手や武道の達人は腕の付け根を「肩甲骨」と認識しているそうです。
肩甲骨の認識を変えることで、腕の付け根を肩甲骨と認識する
多くの人が持っている肩甲骨の認識は「背中にへばりついている骨」といったような固定的なイメージです。ですが、実際の肩甲骨の機能はそうではありません。
肩甲骨の裏側は浮いていて、助骨の上を自由自在に滑ることで大きく動きまわることが出来ます。
また、肩甲骨は鎖骨にぶら下がるようにしてついている為、やはり大きく動くことが出来ます。
肩甲骨に対する認識が変わることで、自然と腕の付け根も肩甲骨であると認識しやすくなります。
肩甲骨を腕の付け根とするメリット
腕力があがる(体幹の力がプラスされる)
肩甲骨は結構大きい骨です。何故こんなに大きいかというと、人類が4足歩行時だった時の、飛び跳ねるといった力強い動作を補強する為だったと言われています。試しに四つ足になって、腕の認識を使い分けて歩いてみてください。腕の付け根を肩関節だと思っているよりも、肩甲骨だと思っているほうが動きやすいと思います。これは、肩甲骨を使うことによって、胸、背中、腰回り、腹筋といった体幹の力を使うことが出来るようになる為です。肩甲骨を腕の付け根として動作すると、腕力に加えて、胸、背中、腰回り、腹筋といった体幹の力を加えることが出来るようになるのです。
肩甲骨を腕の付け根として動作すると色々な行為が楽になったり、強化されます。
肩甲骨を腕の付け根と認識する事による効果
- モノを持ち上げようとすると楽に持ち上がる
- 腕相撲が強くなる
- パンチ力が上がる
- 泳ぎのスピードが速くなる
- ゴルフのスイングでの飛距離があがる
腕の可動域が広がる
肩関節から先が腕という認識と、肩甲骨から先が腕という認識で肩を上げたときの動作を比較してみてください。肩関節から先を腕と認識しているよりも、肩甲骨から先が腕だと認識しているほうが、高く上がります。肩甲骨が腕の付け根だと認識したほうが腕の可動域が広くなります。
腕を回すときに気持ちがいい
肩関節から先が腕という認識と、肩甲骨から先が腕という認識で肩をぐるぐる回したときの動作を比較してみてください。
肩関節を腕の付け根だと思ってぐるぐる回すよりも、
肩甲骨を腕の付け根だと思ってぐるぐる回すほうが気持ちいいです!
肩こり持ちの人は是非試してみてください!!
肩こり持ちは肩甲骨の裏側にコリがあることが多いのですが、それがほぐされるような快感があります。
足の付け根の認識を変える
足の付け根の認識は?
腕に引き続いて質問です。皆さんは、足の付け根はどこと聞かれたらどこと答えますか?多くの方は「大腿の付け根」や「股関節」と答えると思います。
これも、足のイメージからすると当然の回答ですが、優秀なスポーツ選手は股関節よりもっと上に位置する鳩尾(みぞおち)と認識をしているそうです。
足の付け根を鳩尾(みぞおち)と認識する
鳩尾(みぞおち)を足の付け根と認識する為には、鳩尾(みぞおち)の少し下から足が生え、大腿につながっているイメージを持てばよいです。
足の付け根を鳩尾(みぞおち)と認識するメリット
歩幅が大きくなり、歩くスピードが上がる
足の付け根は、足を振り子と考えた場合の支点となります。振り子運動は、支点から末端までの距離が長いほど大きな力を生みます。股関節支点と鳩尾(みぞおち)支点を比較すると、鳩尾(みぞおち)を支点としたほうが大きな力を生み出すことが出来るのです。普通に歩いているだけでも、歩幅が大きくなり、歩くスピードがあがります。
重心が上がり、足元が軽くなる
股関節を足の付け根ではなく、鳩尾(みぞおち)を足の付け根と認識すると重心が高くなります。
ラテンダンスやコサックダンスなどのダンスにおける軽快な動きをするコツは重心を上げることだそうです。重心が低いとステップが重く、ドタドタした動きになるそうです。
サッカーで有名なロナウジーニョ選手の華麗なドリブルで有名です。とあるテレビ番組でロナウジーニョ選手のドリブルが分析されていました。
彼のドリブルはフェイントを行う際も、常に重心が鳩尾(みぞおち)にあり、ぶれないという特徴があるそうです。このぶれない重心を生み出すドリブルの秘訣は、鳩尾(みぞおち)重心の意識があると思っています。
大腰筋を使うことが出来る
昨今、大腰筋という筋肉が注目されています。スポーツ選手の運動能力を向上させたり、高齢者の転倒防止に役立つ為に、この筋肉を鍛える指導が流行っています。この大腰筋は、鳩尾(みぞおち)の少し下に位置します。鳩尾(みぞおち)を足の付け根と認識することで、大腰筋を使えるようになります。
大腰筋を使って歩くと骨盤が矯正される
足の付け根を股関節と認識していると大腰筋が使われずに弱ります。大腰筋が弱り機能しなくなると、他の筋肉にしわ寄せがきて、骨盤をゆがめてしまうそうです。逆に大腰筋が機能していると、他の骨盤周りの筋肉も緊張がなくなり、骨盤は簡単にはゆがまないそうです。
まとめ
まとめます。
まとめメモ
- 腕の付け根を肩関節ではなく肩甲骨と認識しよう
- 足の付け根を股関節ではなく鳩尾(みぞおち)と認識しよう
これらの認識を持つことで、運動能力が向上します!是非実践してみてください!
閲覧ありがとうございます。
以上、ではでは(^^)/