考えた

DXが失敗に終わる要因(その1)

小林 祐也(ゆーや@コンサルタントSE)

未来志向と戦略思考が強みの30以上のプログラム言語を経験した外資コンサルタントSE

世の中で流行のDXだが、成功する確率は10%にも満たない。

本項では何故、こういう結果に陥るかについて、自分の中の考えを整理する為にアウトプットしようというシリーズものにするつもりです。

こんな方におすすめ

  • DXの推進担当になったけど、どうすればよいかわからない方
  • バズワードとなっているDXで実施すべきことがわからない方

DXとは何か?

そもそもDXが何か?という点からおさらいします。

DXとは「Digital Transformation」の略です。Transformationを省略してなんで「X」になるんだよ?って誰しも一度は思うところですよね。

この省略は言葉の意味を知らないと理解が出来ません。

  • 「Trans」には「交差する(cross)」という意味がある
  • 「cross」は、十字に交差するという意味を一文字で表す際に「X」が用いられる

この2つの意味から、TransformationがXになるんですね。

で、その意味はというとFUJITSU JOURNALさんの引用を用いると次の定義になります。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、
データとデジタル技術を活用して、
顧客や社会のニーズを基に、
製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、
業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、
競争上の優位性を確立すること」

引用:FUJITSU JOURNAL

何故各社こぞってDXを目指すか?

何故、このDXを各社が目指しているかというと、上述のDXの定義の中にもありますようにテクノロジーの進展によってビジネス環境が激しく変化している為です。

水の流れに逆らう木が藻屑となるように、この激しく変化している時流に乗れないと企業は淘汰されてしまいます。

このようにならない為、変化の時代に対応するべく、データとデジタル技術を活用して企業の変革を目指すというわけです。

DXが失敗する理由

さて、ここからが本題です。先に結論を言ってしまうと、

①「自分達が何に変身するべきかを構想できていない」

②「自分達が壊すべき行動様式・文化を理解できていない」

です。

それぞれ解説します。

①「自分達が何に変身するべきかを構想できていない」

DXとは冒頭で説明したように、「Transformation(変身)」です。

自然界で例えると、芋虫がサナギになり、蝶となって空に羽ばたくレベルの変身であるべきです。

ところが、DXを目指している企業の大多数は、芋虫に補助輪をつけたり、歩きやすい道にしたりといった、変身前の姿かたちのままのレベルのTransformationしか構想出来ておりません

自分達がどう変革するか、その構想段階で成功と失敗が分かれるのですが、多くの場合は芋虫のままでいようという判断をしています。

これまでの安定の時代の成功体験であったり、変化を嫌う人間の習性がこの判断を助長してしまうのですが、それではDXは成功しないのです。

②「自分達が壊すべき行動様式・文化を理解できていない」

①については構想すること自身の難易度が実は結構高いです。①を模索しつつ、自社の変革を早める(アジリティーを高める)のがDXではマストな対応と言えます。

この為には、古き良き安定の時代に機能していたが、変化の時代には無価値化している行動様式や文化、組織を破壊して創りなおす必要があります

具体例を挙げると

  • 経営判断をする為に足かせとなる、長いレポートラインや、この際に必要となるくそめんどうな稟議上申の手続き
  • 石橋を叩いて渡るほど失敗を恐れる「失敗アレルギー」の文化
  • 時代錯誤の計画をベースとしたマネジメント

などが代表的なところです。

これらはDXをするという文脈の中では当たり前の対応なのですが、多くの古き良き成功体験を積んできた会社やその経営層の人間達にとっては、それが出来ません。

自分達を押し上げてくれた文化そのものだったりする為です。

まとめ

今回は、時間の都合上一旦ここまでです。

DXが失敗する要因は因数分解すればもっと細かく洗い出せて構造化出来る気がしているんですが、一旦は根っこの一番奥深いところだけ書いたつもりです。

またの機会に整理してみます。

ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/

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