環境問題

コンビニパンが食べたくなくなる話

2019年10月2日

あなたは、コンビニで販売されているパンを食べておりますか?昔は私の朝食は専らコンビニパンでしたが、最近はコンビニパンを食べるのを控えております。
何故なら、パンには人体に有害である成分がたくさんあるコトがわかってしまった為です。今回の記事では、パンに含まれる3つの有害な要素をご紹介します。

常識の新陳代謝ポイント

旧常識

コンビニパンは気軽に食べれる栄養補給手段

新常識

コンビニパンは有害人工添加物を豊富に含んだ、摂取を避けたい食品(2019年時点)

こんな方におすすめ

  • 健康志向の方
  • 長生きしたい方

①コンビニパンの9割には人体に有害なトランス脂肪酸が含まれている

トランス脂肪酸とは、天然にはあまり存在しない、水素を付加して硬化した部分硬化油を製造する過程で製造される飽和脂肪酸です。自然界にあまり存在しない構造である為、からだの中で吸収された後に分解されにくい為、脂質の代謝異常を引き起こしやすい人体に有害な物質として注目されています。

トランス脂肪酸は万病の元?

2) 慢性影響
○心臓疾患
・トランス脂肪酸と心臓疾患の関係については疫学調査により有意な関係が示されている。
○発がん
・ヨーロッパでの調査(1997~)で、トランス脂肪酸の摂取量と乳がん、大腸がんの間に相関が見られたが、500 名の症例対照調査では、大腸ポリープとトランス脂肪酸との関連はなかった。
○糖尿病
・米国の調査ではトランス脂肪酸の摂取と2 型糖尿病との関連が見出され、トランス脂肪酸の摂取量を現状の全摂取エネルギーの3%から2%に減らすことで、2 型糖尿病を40%減らせる。
・エライジン酸はオレイン酸に比べて血中のインスリンレベルを上昇させるとの報告あるが、エライジン酸がインスリン抵抗性を高めることを示唆している。
・以上のことから、トランス脂肪酸は2 型糖尿病を高める可能性がある。
○アレルギー
・トランス脂肪酸の摂取と児童の喘息、アレルギーとの間の相関があるとの報告があるが、現状ではアレルギーとの関係について結論は出すことができない。

引用:2006年12月11日、内閣府食品安全委員会(FSC)「第3回化学物質専門調査会添付資料3-1:

上記の調査資料からわかるように、トランス脂肪酸は、昨今の多くの疾患と関連があるとされています。このトランス脂肪酸ですが、我々がコンビニで手に取るパンの材料のほとんどに含まれています。代表的な材料を挙げます。

トランス脂肪酸が含まれる代表的なモノ

  • マーガリン
  • ショートニング
  • ファットスプレッド

一回、コンビニのパンの成分を見てみてください。9割型の食品にこれらが混入しています。

トランス脂肪酸の含有量は減っている?

ただし、トランス脂肪酸の問題性が広まってから、食品に含まれるトランス脂肪酸の含有率は減っているようです。

出典:2014年11月28日、内閣府食品安全委員会(FSC)「トランス脂肪酸のリスク評価

マーガリンは食べるプラスチックと表現されるほど、トランス脂肪酸が含まれていたマーガリンですが、上記出典からわかるように昨今の含有率はかなり低くなってきています。逆に昨今はバターのほうが、トランス脂肪酸の含有率が高い位だそうです。

他国のトランス脂肪酸事情

トランス脂肪酸の含有率が減ってきたとはいえ、あまり摂取したくないですよね。

カナダではトランス脂肪酸の問題性に注目が集まり、2005年ごろからトランス脂肪酸の含有率を義務付けるなどの取組を実施してきました。そして去る、2019年9月17日にトランス脂肪酸の生成源である部分硬化油の使用を禁止するコトで、食品添加を禁止としました。(参考:Fats(カナダ保健省))
また、WHOも2030年までにトランス脂肪酸を排除する目標を掲げ、REPLACEの頭文字を取って6つのガイドラインを設定しました(参考:REPLACE(WHO))。

6つのガイドライン

  1. REview dietary sources of industrially-produced trans fats and the landscape for required policy change.
    工業生産されたトランス脂肪酸の食料原と、求められた政策の変化状況をレビューしましょう
  2. Promote the replacement of industrially-produced trans fats with healthier fats and oils.
    工業で生産されるトランス脂肪酸を健康的な脂肪や油に変えましょう
  3. Legislateor enact regulatory actions to eliminate industrially-produced trans fats.
    工業生産のトランス脂肪を排除する規制措置を設けましょう
  4. Assess and monitor trans fats content in the food supply and changes in trans fat consumption in the population.
    食品におけるトランス脂肪含有量と人口におけるトランス脂肪消費の変化をモニタリング・評価しましょう
  5. Create awareness of the negative health impact of trans fats among policy makers, producers, suppliers, and the public.
    政策立案者、生産者、供給者、および一般の人々の間でトランス脂肪の健康への悪影響を認識しましょう
  6. Enforce compliance of policies and regulations.
    ポリシーおよび規制の遵守を徹底しましょう

日本も早くトランス脂肪酸を禁止したいところですね。。

②パンにはグリホサートが混入している可能性が高い

パンの原料である小麦粉を使った製品の多くに混入している成分にグリホサートがあります。これは、世界で最も売れている除草剤「ラウンドアップ」の主成分です。

グリホサートの有害性

これまでに、グリホサートは有害そうというコトで、発がん性などの有無について各機関から異なる見解が発表されてきました。

グリホサートの有害性に関する見解

  • 国際がん研究機関(IARC)の見解
    2015年:世界保健機構(WHO)内の国際がん研究機関(IARC)がグリホサートの発がん性の疑いを発表した。
  • FAO/WHO 合同残留農薬専門家会議(JMPR)の見解
    2016年5月に「食を通じてグリホサートがヒトに対して発がん性のリスクとなるとは考えにくい」と発表

どの機関の見解も歯切れが悪く、可能性という示唆しか出ていません。

そんな中、2019年4月にワシントン大学の研究結果で、グリホサートは子孫に対して重度のリスク増大があるという発表がなされました。

ワシントン州立大学の研究者が、重度の腫瘍や他の病気が、グリホサートに曝露したネズミの第2世代や第3世代の子に現れることを見いだした。彼らは「グリホサートに曝露したネズミの第2世代、第3世代の子に、前立腺や腎臓や卵巣の病気や肥満や出生異常が」を含む病気や健康異常が見られることを発見した。それらは「精子のエピジェネティック(後成的DNAメチル化)パターン変化と相関関係があった」。研究はワシントン州立大学のマイケル・スキナー生物学教授が率いた。

スキナーの研究は、2世代目と3世代目に、いくつかの病状で「劇的増加」があることを発見した。2世代目は、肥満と同様、睾丸と卵巣と乳線の病気が「かなり増加」していた。研究者は、第3世代のオスで、前立腺病が30パーセント増加するのを発見した。対照群の3倍だ。第3世代のメスでは、腎臓病が40パーセント増加、つまり対照群の4倍だ。

引用元英文:2019年9月5日US EPA Says Glyphosate OK Despite Contrary Evidence

グリホサートを摂取した次々世代に異常が発生するそうです。

出典:2019年4月23日nature発行「Assessment of Glyphosate Induced Epigenetic Transgenerational Inheritance of Pathologies and Sperm Epimutations: Generational Toxicology

オスの前立腺の異常が3世代目に3倍増加し、メスの腎臓の異常が3世代目に4倍増加するってコトで、やっぱり、白か黒かというと、黒でヤバイ成分ではありそうです。

グリホサートの検出状況

農民連食品分析センターが行なった検査(参考)では、市販のパン、輸入ワイン、カップ麺、小麦粉からグリホサートが検出されたそうです。
給食のパンでも、対象となった埼玉、茨城、神奈川県のパン3件のすべてから出たそうです。
また、フランスの国会議員に対して、検査したら28人中21人の毛髪からグリホサートが検知されたそうです。

アメリカ・カナダの小麦は危ない?

農水省の調べだと、収穫後にグリホサートを散布する「ポストハーベスト処理」をする国であるアメリカ、カナダから輸入した小麦のほぼすべてからグリホサートが検出されたそうです。これに対し、国内産小麦とその加工品からは検出されなかったらしいです。

農水省はグリホサートが検出された食品も、基準値よりも低濃度のために、健康に影響はないって判断したそうなんですが、本当にそうなのか怪しいところですよね。

日本の小麦も危ない?

グリホサートを含んだ除草剤の「ラウンドアップ」ですが、海外だと販売停止になる流れが強いようです。そんな中、売れなくなった「ラウンドアップ」が、日本に大量に輸入されているとかw

国内外、どれも信用できないっすね。グリホサート含有率みたない表示をして欲しいところ。

グリホサート無しって無理ゲーなの?

グリホサート無しだと、害虫被害も出で農業が成り立たない国もあるそう。単に禁止するだけで代替が無いと食糧危機になってしまうらしいです。

遺伝子組み換えで「害虫抵抗性」を付けてもいいけど、それはそれで予期せぬ疾患を産み出しそうですし。

あぁ、安心して美味しいパンを食べる為には、課題が多いっすね。。

③パンの原料の小麦中のグルテンがセリアック症を引き起こす

パンの何がそんなに健康に良くないかというと、昨今のパンには原材料である小麦に含まれるグルテンが増えている為です。

グルテンはパンをふわふわにしたり、美味しさの元となる為、近年、これを増やす為に小麦の品種改良が進みました。しかし、このグルテンが増えた結果、パンを食べた際に摂取するグルテンが人間の消化限界を超えてしまいました

未消化のグルテンに対して生成される抗体が誤って臓器を攻撃する

このグルテンが人間の消化限界を超えると何がダメかというと、未消化のグルテンを異物と見なして、グルテンに対する抗体が出来てしまう為です。

この抗体の一部は、アミノ酸配列が人間の臓器の構造と似ている為、誤って身体の臓器を攻撃します

その対象は小腸、肝臓、脳、甲状腺、卵巣、精巣、膵臓、胃、心臓、骨と幅広く、この結果引き起こされる失調はセリアック症と呼ばれ、腹痛、下痢、便秘といった消化器系の症状から、栄養失調、神経障害、疲労感、骨や関節の痛みなど様々な症状を引き起こしてしまうのです。

まとめ

今回は、パンに含まれている成分の中で人体に有害となる3つの成分として、トランス脂肪酸とグリホサート、グルテンを紹介しました。

この記事を読むとパンに対する警戒度が高まったでしょうか?私は警戒度が上がって入るモノの、パンが好きなので商品のラベルを見ては棚に戻してを良く繰り返していますw

健康を害さないパンが食べれたら幸せですが、問題は山積みのように感じました。

これらの問題は「如何に問題を不可視化し、先送りにし、利益を挙げるか」といった指向を根差す資本主義の悪弊があり、資本主義経済から次の真に価値のあるものを追求する価値主義経済でしか解決できない課題のように感じております。これは中々に大変な道のりで直ぐには達成できない為、まずは身を守る為にはコンビニパンを食べないが1番目の対策、2番目の対策は摂取してしまった毒素を断食等でデトックスすることです。

これは別の記事で紹介しておりますので、気になった方は観ていってくださいね!

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ゆーはち@ライフハッカー

ヘルスケアをはじめとするライフハック情報を発信し、常識の新陳代謝を促しています! 主な著書は「新陳代謝すべき健康の常識

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